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ブラザーがA4サイズのドキュメントビューア「SV-100B」を6月に発売

電子ペーパーはオフィスから普及が始まる!?

2009年03月12日 13時00分更新

文● 佐久間康仁/企画報道編集部

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 一度描画したら、書き換えない限り内容が保持され、電源を切っても読める省電力性や可読性の高さなどから、次世代表示デバイスとして注目を集めてきた「電子ペーパー」。しかし、現実には一部広告(デジタルサイネージ)などに試験運用された程度で普及には至っていない(関連記事)。理由はさまざま考えられるが、個人用途では電子書籍のコンテンツ不足、法人用途ではまだまだ紙媒体が主流を占めているため、置き換える動機付けが弱い、といった面が指摘される。

SV-100B ブラザー工業の電子ペーパー「SV-100B」

 そんな中、ブラザー工業が3月12日に発表し、6月1日に発売予定のドキュメント ビューワ「SV-100B」は、主な用途を訪問医療や弁護士、税理士などの対面事業やオフィスとし、1つの案件に大量の資料を要する現場に提案することで、普及を目指す電子ペーパーデバイスだ。

 画面サイズは9.7インチ(202.8×139.4mm)で、本体の厚みは15.5mm。重量もmicroSDカードと専用充電池込みで600gと、一般的なNetbook/UMPCよりも軽い。画面の表示解像度は1200×825ドット(150dpi)で、表示色は4階調のグレースケールとなる。

 表示できるファイルは専用形式で、Windows Vista/XP(32bit版)対応のプリンタドライバーとファイル管理ソフト「SV-Manager Ver.1.0」が同梱されている。SV-Managerは、専用形式に変換したファイルのフォルダー単位での管理(コピーや削除)やファイル名の変更などを行なうもの。専用形式に変換したファイルのPC上でのプレビューも可能だ。

SV-Manager SV-100Bに付属するファイル管理ソフト「SV-Manager」の画面

 この専用ファイルには128bit AES方式の暗号化が施され、暗証番号によるロック機能も用意されている。万一ファイルの入ったmicroSDやSV-100B本体を紛失しても、ロックをかけておけば秘密を守れるという。変換後のファイルサイズは、A4サイズ約1万ページでおよそ2GB(利用可能なmicroSDカードの最大容量)となる。

 大量の文書から目的のページを探すための機能として、以前に開いたページを記録しておく「しおり機能」、特定ページへの「ジャンプ機能」などを備える。

 バッテリーの連続稼働時間は約83時間。これは1分間隔で表示切り替えを行なった場合で、約5000ページの連続表示が可能という。本体にはmicroSDカードスロットのほか、USB 2.0端子、Bluetooth 2.0の無線通信インターフェースも備えている。

 価格はオープンプライスだが、同社直販サイトでの販売予定価格は13万9800円。大量のマニュアルや記録文書などを出先でも必要とする場合には、両面印刷や多ページ印刷による用紙/トナーの節約もひとつの手だが、印刷せずに持ち運べる電子ペーパーの導入も検討してみてはいかがだろうか。


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