「80%ヘタり」まで1000回充電できる
同時に、バッテリーの寿命を伸ばす仕組みも採用している。一般的なノートパソコンでは、バッテリー内のセル(バッテリー内に複数収められた電池)全体に電流を流し、満タンになったら充電をやめるというやり方だ。
一方、17インチMacBook Proは、バッテリーのセルごとにチップを埋め込み、本体側でセルの状態を把握して、充電する電流を各セルごとに調節するという仕組みを採用した。アップルによれば、一般的なノートパソコンのバッテリーでは充電サイクルを300回ほど繰り返すと容量が80%に「ヘタって」しまうが、この新機構で「80%ヘタり」を1000回まで伸ばしたという。これは1日1回充電しても、2年半以上は持つ計算だ。
ノート型パソコンのバッテリーというのは、ユーザーの手で交換できるのが常識だろう。バッテリーは消耗品なので、年単位で長期間使っていると必ず「ヘタ」って動作時間が減っていく。新17インチも例外ではない。
ただ、誤解を恐れずに言えば、17インチMacBook Proの性能を求める人はバッテリーのヘタりを感じる前に、未来に出るであろうさらに高速な17インチMacBook Proに乗り換えているだろう。万が一、バッテリーのヘタりが気になっても、Apple Storeに持っていけば1万9800円で交換してくれる(関連リンク)。
※後編に続く