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山谷剛史の「中国IT小話」 第41回

数字で知る、中国人の愛国心

2009年03月12日 10時00分更新

文● 山谷剛史

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 日本のマスコミも報じているが、中国は今年建国60周年だ。さらに天安門事件20周年でもある。今年も何かが起きそうな、そんな1年である。近年の中国絡みの事件では、中国政府の動きだけでなく、ネット世論の動向がよく伝わるようになってきており、ネット世論を大きく取り上げる風潮がある。

北京の天安門 Graphic by (c)Tomo.Yun http://www.yunphoto.net

 中国で、ネットの世論が脚光を浴び始めたのは「2005年の反日デモ」あたりだろうか。その後も日中の国際問題やら、オリンピックやらで、ことあるごとに、愛国心の強いネチズンの存在が脚光を浴びた。最近、中国にある過去の文化遺産が、フランスのオークションにかけられた。このニュースでもネチズンの動向が紹介されている(「フランス 円明園」あたりで検索すると関連ニュースが多数確認できる)。

 中国人は日本人が中国を「支那」と呼ぶことを嫌がる。多くの中国の若者は、日本語のウェブサイトに「支那」の名前が出るたびに、「日本人は中国を支那と呼び、見下している」と感じる。ただ日本人にすれば、普段中国を支那と呼んでいる日本人なんて、超が付くほど少数派だ。中国に対して何らかのポリシーを持つ人くらいだろう。

 逆のことも言える。中国人も、日本人が思っているようなコテコテの愛国者ばかりではない。だったら、どれくらいの割合がコテコテな中国的愛国者なのだろうか、現在得られる数字から予想してみようというのが、当記事の主旨である。

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