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中継システムがLinuxにも対応

PacketiX Desktop VPN Businessのベータ3が公開

2009年03月10日 20時34分更新

文● 二瓶 朗

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 筑波大学発のベンチャー企業、ソフトイーサ株式会社が、「PacketiX Desktop VPN Business」(パケティックスデスクトップVPNビジネス、以下「Desktop VPN Business」)のベータ3を公開した。

 Desktop VPN Businessベータ3では、管理機能をはじめとして、利便性を向上させる機能が追加された。追加された機能は以下のとおり。


・ルータ越しでのWake on LAN機能の利用
 Wake on LAN機能は従来同一LAN内からしか利用できなかったが、ダイレクトブロードキャストに対応したルータを使用することによって、ルータ越しに使用可能になった。

・接続数の上限を設定可能に
 Desktop VPN Businessサーバーがシステムモードでインストールされ、ターミナルサービスが動作している場合、複数のDesktop VPN Businessクライアントから同時に接続することが可能だった。これを改良し、管理者がDesktop VPN Businessゲートから、接続数の上限を設定できるようになった。

・Web設定ツールの改善
 Web設定ツールで、大半の設定項目や表示項目が単一のページに表示されていた。そのため、サーバーの数が増えるほどに閲覧性が悪くなる欠点があったため、設定や表示項目を分け、複数のページに表示するように改善された。

・「Desktop VPN Businessゲート」による共有の強制オフ機能
 Desktop VPN Businessゲートに、ドライブ共有などの共有を強制的にオフにする機能が追加された。

Desktop VPN Businessの設置の形態

Desktop VPN Businessの設置の形態。「LAN」形態と「WAN」形態がある。いずれも、設置された「ゲート」を介して社内LAN内のDesktop VPN Businessサーバーにアクセスする

 さらに、ベータ3では「Desktop VPN Businessゲート」(以下「ゲート」)が、従来のWindows XP/Vistaに加え、Linux(x86アーキテクチャ)に対応した。これによって、中継システムである「ゲート」をインストールするPCを、より低価格で用意することが可能になる。

 Desktop VPN Businessベータ3は、2009年5月31日まで無料でダウンロードして使用できる。正式版のリリース、価格やライセンス形態などは現時点では未定。

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