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ACM日本支部と日本IBMが国際大学対抗プログラミングコンテスト世界大会を開催――優勝はワルシャワ大学

2007年03月15日 23時20分更新

文● 編集部 若林健太

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米国計算機学会(Association for Computing Machinery:ACM)日本支部と日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所は15日、全世界の大学生を対象としたプログラミングコンテスト“国際大学対抗プログラミングコンテスト(International Collegiate Programming Contest、ICPC)”の世界大会を千葉県浦安市のヒルトン東京ベイで開催した。同日、表彰式が行なわれ、優勝校以下12大学と、世界6地区ごとの最上位を獲得した地区別チャンピオンが発表された。優勝したのはポーランドのワルシャワ大学。

“国際大学対抗プログラミング・コンテスト”で優勝したワルシャワ大学
“国際大学対抗プログラミング・コンテスト”で優勝したワルシャワ大学

“国際大学対抗プログラミング・コンテスト”は、ACMが毎年開催している全世界の大学生を対象としたプログラミングコンテスト。世界6地区で地区予選が行なわれ、そこで上位入賞したチームが世界大会に進出することとなる。第31回となる今回は、地区予選に82ヵ国の1756大学から6099チームが参加し、88チームが世界大会に進出した。世界大会は毎年1つの大学がホストとなって開催されるが、今回はACM日本支部と日本IBM 東京基礎研究所の共催となっている。12日~14日にシンポジウムや開会式などが行なわれ、コンテストが15日に行なわれた。

コンテストは、3人1組でチームを作り、与えられた課題に対してプログラムを作成する形で行なわれる。問題は計10題出題され、制限時間は5時間。使用できるプログラミング言語はC/C++、Java。なお問題はすべて英語で出題される。最も多くの問題に正解したチームが優勝となり、正解数が同じだった場合は問題の回答にかかった時間が最も短かったチームが優勝となる。問題に正解するごとに問題別に色分けされた風船が与えられるほか、コンテスト会場やロビーに設置された大型ディスプレーにもリアルタイムで途中経過が確認できた。

コンテストの様子 参加者の頭上に浮かんでいるのが問題に正解するごとに与えられる風船 途中経過が表示された大型ディスプレー
コンテストの様子参加者の頭上に浮かんでいるのが問題に正解するごとに与えられる風船途中経過が表示された大型ディスプレー

コンテストの上位12大学と地区別チャンピオンは以下のとおり。

上位12大学

順位 大学名 国名
1位 ワルシャワ大学 ポーランド
2位 清華大学 中国
3位 サンクトペテルブルグ光学・精密機械大学 ロシア
4位 マサチューセッツ工科大学 アメリカ
5位 ノボシビルスク国立大学 ロシア
6位 サラトフ国立大学 ロシア
7位 トゥエンテ大学 オランダ
8位 上海交通大学 中国
9位 ウォータールー大学 カナダ
10位 モスクワ国立大学 ロシア
11位 オークランド大学 ニュージーランド
12位 カリフォルニア工科大学 アメリカ

地区別チャンピオン

地区 大学名 国名
アフリカ・中東地区 ケープタウン大学 南アフリカ
アジア地区 清華大学 中国
ヨーロッパ地区 ワルシャワ大学 ポーランド
南米地区 ブエノスアイレス大学 アルゼンチン
北米地区 マサチューセッツ工科大学 アメリカ
南太平洋地区 オークランド大学 ニュージーランド

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