シンプルでスリムな京セラ『WX320K』
『WX320K』。カラーバリエーションは“ブラック”(左)、“レッド”(中)、“シルバー”(右)の3種類 |
『WX320K』は、“京ぽん”の中でも、ハイスペックな『WX310K』ではなく、ベーシックな『WX300K』の進化形という位置づけ。なので、BluetoothやFLASHプレーヤー、ドキュメントビューアーは非搭載だが、JavaやQRコードには対応する。機能はアップしたが、サイズと重量はWX300Kよりひとまわりコンパクトになっている。
Javaアプリとして“アルカノイド”“上海(体験版)”“ぷよぷよ(体験版)”の3本をプレインストール。ゲームのロードやプレイ時のレスポンスは速く、まったくストレスを感じさせない | 背面パネルはアルミ素材でできており、ひんやりとクールな印象。これまでのPHSにはなかった高級感がある。従来、背面に配置されていたカメラは底面に移された |
- ディスプレー
-
メイン:2.2インチ(240×320ドット)
サブ:モノクロ1行(74×14ドット) - カメラ
- 有効130万画素CMOS
- 外部メモリー
- ―
- データフォルダー容量
- データ:約16MB、メール:約4MB
- 連続通話時間
- 約300分
- 連続待受時間
- 約450時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅49×奥行き21×高さ98mm/約105g
- 本体カラー
- シルバー、レッド、ブラック
- 発売時期
- 2月中旬予定
- 予定直販価格
- 1万6000円前後
カメラ機能を搭載したビジネス向け端末『WX321J』
『WX321J』。カラーバリエーションは、ブラックとシルバーのツートンカラーのみとなる |
『WX321J』は日本無線(株)製の端末で、2006年1月に発売された『WX310J』の後継機種にあたる。ビジネスユーザーをターゲットとしているのは従来どおりだが、本モデルでは要望の高かったカメラ機能を背面に搭載している。端末中心に装備する指紋センサーは操作ボタンを兼ねており、ブラウジング中のポインティングデバイスとしても利用できる。
“▲”キーの長押しでカメラを起動できる。QRコードにも対応しており、カメラを起動した状態で“MAIL”キーを押すと、簡単にQRコード撮影モードに切り替えられるので、読み取りアプリを起動し直すといった作業は不要。何枚撮れるかが画面右下に表示されるのも親切だ。動画撮影はできないが、連続撮影(最大9枚)やアレンジ撮影などの機能は備える |
カメラとともに新搭載されたmicroSDカードスロットは、本体右側面下部に配置されている |
新しいメニュー画面として、指紋センサーでクルクル動かせるダイヤルデザインが追加された。操作時のレスポンスが良く、じつにキモチイイ。右下の“切替”を押すと、文字やアイコンベースのシンプルなデザインに切り替えられる |
ブラウザーにポインティングカーソルが表示されるようになり、操作性が格段に向上した。指紋センサーの認証方式は従来の静電式から真皮式に変更。湿気や汗など水分の影響を受けにくくなり、どんな環境でもより確実に操作できるようになった。また、指紋センサーに指を斜めに当てても正確に読み取れるよう、認識結果を内部的に補正しているという |
- ディスプレー
-
メイン:2.4インチ(240×320ドット)
サブ:― - カメラ
- 有効130万画素CMOS
- 外部メモリー
- microSDカード(別売)
- データフォルダー容量
- 約2MB
- 連続通話時間
- 約390分
- 連続待受時間
- 約750時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅51×奥行き16×高さ120mm/約108g
- 本体カラー
- シルバー
- 発売時期
- 2月中旬予定
- 予定直販価格
- 1万6000円前後
構内PHSに対応するビジネス向け端末『WX220J』
『WX220J』。ボディーカラーはシルバーのみとなる |
カメラもメモリーカードスロットも搭載しないシンプルなビジネスモデル。フルブラウザーは搭載しないが、POP/SMTPに対応しているので、電話とメールができれば充分という法人ニーズにピッタリ。ボタンは大きめで押しやすかったが、解像度が低いので文字の粗さがやや目立つ印象だ。
1.8インチ液晶ディスプレーに128×160ドットとやや小さめの画面サイズ。そのため文字がやや荒く見えた |
- ディスプレー
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メイン:1.8インチ(128×160ドット)
サブ:― - カメラ
- ―
- 外部メモリー
- ―
- データフォルダー容量
- 約1.5MB
- 連続通話時間
- 約450分
- 連続待受時間
- 約700時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅44×奥行き16×高さ129mm/約79g
- 本体カラー
- シルバー
- 発売時期
- 今月25日発売予定
- 予定直販価格
- 1万1000円前後
コラボレーションによる“nico.”モデル2機種も
『ベネトンコラボレーションモデル』2色(ピーコックブルー(左)、フューシャピンク(中))と『nico.neko.』 |
(株)タカラトミーとのコラボレーションで作られた『nico.neko.(ニコネコ)』とベネトンジャパン(株)とのコラボレーションモデル『ベネトンコラボレーションモデル』も同時に展示されていた。
nico.neko.は、猫好きの層をターゲットとしたコラボレーションモデル。端末上部に猫のフィギュアをあしらっているほか、特製ストラップの付属、子猫の待ち受け画像、“ねこふんじゃった”をアレンジした着信メロディーを内蔵している。
オリジナルキャラクターの子猫にあわせてボディーカラーも白と黒の2色になった。待ち受け画像や着メロなど猫だらけの端末だ |
ベネトンコラボレーションモデルは、ベネトンらしいビビッドな色使いの中にも、20~30代のオトナの女性を意識した、どこか落ち着いた雰囲気のある独特のカラーリング。待受画面にもベネトンのロゴマークなど数種類が用意されていた。
背面下部にはベネトンのロゴマークがプリントされている |
500kbps近い実効速度をたたき出していた『AX530IN』
PCカードタイプのデータ通信端末『AX530IN』 |
対応エリアで最大512kbps(将来的には800kbps)の高速データ通信が可能な“W-OAM typeG”に対応する唯一の端末。展示会場で行なわれたデモンストレーションでは、約480kbpsの実効速度を平均して叩き出していた。遅延速度も大幅に改善されており、シンクライアントからの入力がまるでローカルで入力しているかのように迅速に処理されていたのが印象的だった。Windows Vistaにも対応の予定だ(ただし時期は未定)。
端末そのものだけでなく、サービスも一緒に見ていきたい
スマートフォンや京ぽん3のような超特大の目玉製品はなかったものの、端末の改良やサービス面での見直しによって、利用者の声にていねいに答えていこうとする姿勢が伝わってくる内容の展示だった。
個人的には、従来機より一段と操作しやすくなったWX321Jが強く印象に残った。機能的にも、いわゆるビジネスコンシューマーにオススメだ。
携帯電話に比べて割安なウィルコムの料金プランに納得できる堅実な人であれば、十分満足がいく完成度の高い端末が出そろったという気がしている。