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ソニー、VAIO春モデルを発表――CESで話題の丸いデスクトップ機も発売に

2007年01月16日 12時01分更新

文● 編集部 橋本 優

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ソニー(株)は16日、“VAIO”春モデルを発表した。今回は『Windows Vista』の全面導入に伴い、ほぼラインナップを一新する形となっているほか、ソフトウェア面でも変更が見られる。価格は全機種オープンプライスで、発売日は1月30日から2月中までの間に順次発売となる。ここでは主にデスクトップ機について紹介する。

Extension Line by VAIO

『VGX-TP1』
『VGX-TP1』

今回の目玉は、“2007 International CES”でも公開された“Extension Line by VAIO”こと『VGX-TP1』だろう。リビングのテレビの横に置いてもしっくりくるような、円筒形のデザインを採用。直径(横幅および奥行き)は270mmで、これは32インチの薄型テレビの奥行きよりも小さいサイズを実現しており、テレビ台の棚ではなく、台の上にテレビと並べて置くことが可能となっている。ちなみに高さは90mmで重量は3.7kgとなる。

TP1は“テレビサイドPC”という愛称のとおり、テレビに接続して使うことを考慮しており、HDMI出力端子を搭載する。さらにHDMI-DVI変換コネクターが同梱されており、HDMIとは排他になるがパソコン用の液晶ディスプレーにも接続できる。そのほかアナログRGB出力も搭載する。

操作はタッチパッドを搭載したワイヤレスキーボードとリモコンで行なう。ワイヤレスキーボードは幅303×奥行き195mmというコンパクトな大きさで、膝の上などに置いて操作することが可能。FeliCaポートも搭載する。リモコンでの操作を快適に行えるように“VAIOリモコンランチャー”と呼ばれるランチャーソフトが導入されており、リモコンの十字キーの左右を押すことで起動するアプリケーションの選択が行える。なお、今回のVista導入に伴い、テレビ録画機能搭載VAIOでは、テレビ視聴アプリケーションの“DoVAIO”がなくなり、Vistaの“Windows Media Center”機能に統合された(詳細は後述する)。

TP1と『VGF-DT1』
TP1の下に配置された『VGF-DT1』

本機には地上アナログおよび地上デジタル/BS/110度CSのテレビ録画機能が備わっているが、デジタルチューナーは内蔵されていない。デジタル放送を録画するには、外付けチューナーユニット『VGF-DT1』を接続する必要がある。VGF-DT1は映像出力(D端子)以外に有線LANで接続することも可能となっており、LANケーブルが届く範囲であればTP1と離れた場所に設置することもできる。さらにVGF-DT1には“VAIO Digital TV”という視聴/録画ソフトウェアが付属しており、TP1以外の別のVAIOや他社のパソコンでも、LAN接続での利用が可能となっている。

店頭モデルは2種類が用意される。主なスペックは以下のとおり。発売日は決まっておらず「近日発売」となる。

VGX-TP1DT
CPU:Core 2 Duo T5500-1.66GHz|メモリー:1GB(512MB×2)|グラフィックス:インテル945GMチップセット内蔵|HDD:500GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|ディスプレー:付属せず|TV機能:地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー同梱/地上アナログチューナー内蔵|無線LAN:IEEE 802.11b/g|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:20万円前後
VGX-TP1
CPU:Core 2 Duo T5500-1.66GHz|メモリー:1GB(512MB×2)|グラフィックス:インテル945GMチップセット内蔵|HDD:160GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|ディスプレー:付属せず|TV機能:地上アナログチューナー内蔵|無線LAN:IEEE 802.11b/g|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:13万円前後

type X Living

“VAIO type X Living”
“VAIO type X Living”

2005年10月に登場し、本格的なリビングパソコンとして注目を集めた“VAIO type X Living”。従来機はデジタルチューナーを搭載しながら光ドライブはDVDスーパーマルチドライブだったが、新機種となる『VGX-XL1D』は書き込み対応のBlu-ray Discドライブを搭載。ハイビジョン番組のムーブが可能になっている。主な仕様は以下のとおりで、発売日は「近日中」となっている。

VGX-XL1D
CPU:Core 2 Duo E6400-2.13GHz|メモリー:1GB(512MB×2)|グラフィックス:GeForce 7600 GTL|HDD:500GB|光学ドライブ:Blu-ray Discドライブ|ディスプレー:付属せず|TV機能:地上/BS/110度CSデジタルチューナー/アナログチューナー×2内蔵|無線LAN:IEEE 802.11a/b/g|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:35万円前後

VAIO OWNER MADEモデルでは、CPUがPentium D 920-2.80GHzからCore 2 Duo E6400-2.13GHzにアップし、光ドライブもBlu-ray Discドライブとなっている。選択できる仕様としては、そのほかメモリーが最大3GB(512MB×2、1GB×2)まで選べるようになった。テレビチューナーは、地上デジタル+地上アナログ×2の3チューナー構成となる。

お詫びと訂正:本稿掲載当初、テレビチューナーが変更になっている旨の記述がありましたが、正しくは従来どおりとなります。ここにお詫びし、訂正いたします。(2007年1月19日)

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