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【Macworld 2007 事前レポート】Google Mapsで見る“新旧”基調講演の会場(前編)

2007年01月08日 19時51分更新

文● ITジャーナリスト 林信行

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さて、先のGoogle Mapsでモスコーンセンター・ノース(Google Mapsのポイント)の上に見えたのは、イェルバ・ブエナ・ガーデン(Yerba Buena Garden)という公園。サンフランシスコ市長の就任式典なども開催される、市民の憩いの場でもある。

緑地の右下の側にはウオーター・ウォール(water wall)、水の壁が用意されており、そこをくぐり抜けた向こうには、サンフランシスコの歴史が写真とともに紹介されている。

イェルバ・ブエナ・ガーデンの左下には、ソニーが手掛ける複合型エンターテイメント施設“メトレオン(Metreon)”が見える。マルチプレックスの映画館やソニー製品の直営店“Sony Style”などを含み、以前は上層階にマイクロソフトの直営店があった。ちなみにこのメトレオンから通りを挟んだ反対側にあるのが、モスコーンセンター・ウェストだ。

ウオーター・ウォール メトレオン
ウオーター・ウォールソニーが手掛ける複合型エンターテイメント施設“メトレオン”

イェルバ・ブエナ・ガーデンの右上に見える2つ建物は、イェルバ・ブエナ・センター・オブ・アート(Yerba Buena Center of Arts)という美術館と、パフォーマンスシアターになる。昨年9月、iPodシリーズを一新し、iTVの発表を予告したスペシャルイベントが行なわれたが、その会場こそ緑地の真東にあるイェルバ・ブエナ・センター・オブ・アートのシアターだ。

サンフランシスコはアートの街。モスコーンセンターの周囲には、アートスクールなどが多く、実はイェルバ・ブエナ・センター・オブ・アートから“3rd Street”という通りを隔てた正面はニューヨークに総本山があるMoMA(近代美術館)のサンフランシスコ版、SF MoMAがある(Google Mapsのポイント)

サンフランシスコで一番人気の美術館で、同美術館のミュージアムショップはサンフランシスコ空港にも店を構えている。おみやげを買うのにもお勧めの場所だ。

イェルバ・ブエナ・センター・オブ・アート SF MoMA
イェルバ・ブエナ・センター・オブ・アートMoMAのサンフランシスコ版、SF MoMA

Expo会場近くのパソコンショップ

MoMAのすぐ隣(右下)にあるのが、スターウッドホテル系列でモダンヨーロピアンテイストをウリにしているWホテルだ。

マイクロソフトなどの定宿になっており、実は幣誌も5年ほど前まで利用していた。4階のバルコニーのあるフロアを確保すると、基調講演会場を見下ろすことができ、会場前にどれだけの列が伸びているかを確認してから戦闘準備を整えられるのだ。

Wホテル
Wホテル

モスコーンセンター・ノースとSF MoMAの間にある3rd Streetを左上の方に進んでいくと、45度斜めを向いた青い屋根のArgentホテルがある(Google Mapsのポイント)。アップルを始め、主要企業のパーティーや小イベントは、このホテルで開催されることが多い。

3rd Streetをさらに北上すると、サンフランシスコを貫く大通り“Market Street”にぶつかる。ここを左折して1ブロックほど行くと、通り向かい側に三角形の建物が見える(現在は3rd Streetと4th Streetの間、Four Seasonsホテルの横に小道ができたので、そこを通るのが一番の近道だ)。

この三角形の一番手前側(3rd Street側)にあるのが、コンプUSA(Comp USA)という大型パソコン店のチェーンになる(Google Mapsのポイント)。コンプUSAは、店舗の8割が地階にあるのだが、1階の目立つフロアにMacが常設されている。サンフランシスコ市民に取って、Macはそれだけ親しみ深い存在なのだ。

コンプUSA
コンプUSA

ここでMarket Streetを、さらに左下に下り三角形の反対の角にへいくと、巨大なCD店、バージン・メガストア(Virgin Megastore)が現れる。音楽CDやDVDだけでなく、アート系の本とかを探すのにもお勧めの場所だが、ここで紹介したいのは縦に走るStocktonという小さな通りを挟んで、バージン・メガストアのすぐ目の前にある1つのパソコンショップ。

この店こそ、Macworld Expoの会場から最も近いApple Storeとなる、Apple Store San Franciscoだ(外部リンク)

Apple Store San Francisco
バージン・メガストアとApple Store San Francisco

2007年1月9日昼の“4th Street”は危険!?

初代iPod shuffleが発表された際、スティーブ・ジョブズの基調講演が終わった直後に大勢の聴衆がApple Store San Franciscoに突進した。

おそらく、今、ここでたどってきた3rd Streetルートは遠回りなので、イェルバ・ブエナ・ガーデンを突っ切り4th Street経由で歩いてきたのだろう。4th StreetはMarket Streetの先でY字型に分かれ、右側がApple StoreのあるStockton Streetにつながっている。

今回のExpoで、新製品が基調講演直後から発売されたとすると、講演後に人々が押し寄せるルートはただ1つ。この4th Streetだ。

モスコーンセンター・ウェストも4th Streetに面している。2007年1月9日の午前11時前後、アップルに興味のない人は、4th Streetは避けて通った方がおそらく賢明だ。おそらく、この道は1時間半は、熱心なアップルファンによって埋め尽くされることになる。

4th Streetはそうでなくとも、サンフランシスコの割には歩道が狭い上に普段から人通りが多い。Apple Storeに行っても怪我をしそうだし、どうせ品物も売り切れだろう。そんな風にあきらめられる人は、まっすぐモスコーンセンター・サウスの中央にあるアップルブースに向かってみよう。

実はスティーブ・ジョブズは、基調講演が終わると、いつもジョナサン・アイブ工業デザイン担当副社長らの仲間を引き連れて、真っ先にアップルブースの盛況ぶりを確認しにいく。

このタイミングを逃すと、ジョブズを講演会場以外で見るチャンスはなくなる。


*後編ではMacworld Expoの歴史をマメ知識満載で紹介する



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