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「来年は最低でも10機種の“ウィンドウズ ケータイ”を出荷する」――マイクロソフト担当者がコメント

2006年12月19日 13時50分更新

文● 編集部 小林久

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マイクロソフト(株)は19日、“ウィンドウズ ケータイ 一周年記念イベント”を開催した。国内でWindows Mobileを搭載した携帯電話機が発売されて1年が経過したことを受けたもの。イベントは、東京・丸の内オアゾ1階に設けられた特設会場で、20日まで開催する。



3×3の成長を目指すWindows Mobile

イベントに先立って開催された報道関係者向け説明会には、マイクロソフト執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏が登壇。国内におけるWindows Mobileの現状と、今後の展開に関して説明した。

佐分利ユージン氏 市場動向
マイクロソフトの佐分利ユージン氏スマートフォン市場の今後の伸び

同氏は、冒頭で“コンバージ端末”(いわゆるスマートフォン)の市場動向に関して言及した。米ガートナーグループのデータクエスト部門と米IDC社の調査結果によるもので、スマートフォン市場は年平均35%近い成長率を示し、2010年までに全世界で2億4500万台を出荷する見込みであるという。国内においては、法人向け需要が立ち上がり始めた時期にあり、より高い成長率を示すというのが、同氏の予測だ。

国内におけるWindows Mobile端末の動向としては、2005年に(株)ウィルコムから『W-ZERO3』(W003SH)が登場。現在は(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの『hTcZ』、ソフトバンクモバイル(株)の『X01HT』、ウィルコムの第2世代『W-ZER03』(W004SH)、『W-ZERO3 [es]』など、3キャリア5モデルが販売されている状況。2007年には、対応機種をさらに増やし、「最低でも10機種を狙っていきたい」と抱負を語った。

海外では、2002年にWindows Mobile端末が登場したことを考えると「(日本は)3年遅れの状態」と同氏は分析する。しかしながら、W-ZERO3の発売以降、市場は急速に拡大しており、出荷数は1年で3倍に増えたという。マイクロソフトでは、国内の戦略として3年間で毎年3倍ずつ成長する“3×3”をキーワードに掲げているという。

栗原潔氏とのトークショー
説明会にはIT業界アナリストの栗原潔氏も登壇。他のスマートフォントの違いとして、Office文書の再現性が高いこと、Exchange Serverとの連携でメールだけでなくPIMも常に最新の状態に保てる点などを挙げていた


山田五郎氏登場のトークショーも開催

イベントでは、特設会場内に3キャリアのWindows Mobile対応端末の展示ブースを設け、実際に電子メールやインターネットアクセス、Windows Vistaとの連携などが体験できるほか、“ウィンドウズ ケータイ”の基本機能や活用法を紹介するミニステージなども行なわれる予定。また、20日12時からは、ゲストに評論家・編集者の山田五郎氏を迎えたトークショーも開催される。

ハンズオンブース展示デモの様子

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