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EyeTV 250

Mac miniに似た小型ボディーにテレビ録画機能を凝縮!

2006年12月15日 00時07分更新

文● 高橋敦

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独エルガート・システムズ社が開発した、USB接続のテレビキャプチャーユニット『EyeTV 250』は、シンプルな操作性が魅力だ。テレビアンテナをコンパクトな本体につなぎ、番組をMPEG-1/2形式でMacに保存できる。実際の操作ステップに沿って、製品をチェックしてみよう。

EyeTV 250
『EyeTV 250』。入出力は、アンテナ端子、コンポジットビデオ、Sビデオ、ステレオ音声、USB 2.0。対応システムはOS X 10.4 以上。対応機種は、PowerPC G4 以上、またはインテルCPUを搭載したMac
iPodとのサイズ比較
テレビチューナーとハードウェアエンコーダーを搭載しているにもかかわらず、軽量かつ、iPodを2つ重ねた程度のミニサイズを実現。本体サイズは幅64×奥行き104× 高さ29mm、重量が136 gだ

放送中の番組の視聴や録画の基本操作は、リモコン型のコントローラーウィンドウや付属リモコンから行える。付属ソフトを使った録画予約では、iEPGを利用すると便利だ。

とはいえ、メインウィンドウの“EyeTV番組表”での番組表示は、現在アップデート準備中で日本国内での利用に対応していない。そのため、ウェブブラウザーでiEPGサイトにアクセスして、そこの番組表にある“iEPG”ボタンをクリックしなくてはならない。

また、録画画質は環境設定での選択となり、予約ごとの変更はできないが、これは操作の簡便さを重視した仕様だろう。予約時に設定可能な項目は、ルールに従って定期録画する“リピート予約”、録画後にiPod用ファイルに変換しiTunesに登録する“iPod”、同じくプレイリストへの登録のみを実行する“プレイリスト”の3種類となっている。

メイン画面
おおよその使い方は説明書を見ずとも理解できるシンプルなインターフェースだ。事前に設定しなくても、視聴中の番組をいつでも一時停止できるのは便利

録画した番組はEyeTV番組表の“録画”カテゴリーに登録される。ゴーストリダクションなどの高画質化機能は搭載せず、画質は各宅の電波状況によって大きく変化する。

録画した番組の再生
再生関連の操作はリモコン型コントローラーから行う。録画した番組は“EyeTV番組表”に一覧表示される
フルスクリーンモード
フルスクリーンモード画面。この画面では、コントローラーがフェイドアウトするので、付属リモコンやMacの『Apple Remote』で操作しよう
ビットレートの設定
環境設定の“画質”パネル。ここでの設定がすべての録画に適用される。“カスタム”を選べば15Mbpsという超ハイビットレート録画も可能だ

録画番組と放送中の番組を別ウィンドウで開いて同時に視聴可能。さらにCD/DVDライティングソフト『ToastW7 Titanium』が付属しており、ビデオデッキを外部接続してアナログテープのDVD化も簡単だ。Macでのテレビ視聴を検討している人は、操作が簡単なうえToastも付いてお買い得な、この製品から始めるのもいいだろう。


快適な利用に必要なマシンスペックは?

本機はハードウェアエンコーダーを搭載し、MacのCPUにあまり負荷をかけないため、録画はPowerPC G4-1GHzでもストレスがない。しかし、iPod用変換はMacのCPUに依存し、同機種でH.264へ変換すると再生時間の4倍強の時間を要する。つまり2時間の変換には8時間が必要だ。

時間優先ならH.264の半分程度の時間で済むMPEG-4のほうが実用的だが、ファイル容量は約2倍になる。その時々で使い分けよう。

iPod用変換の設定はH.264(320×240ドット)かMPEG-4(544×408ドット)かのいずれかになる。第5世代iPodで観る場合、どちらも十分な再生品質だ


【結論】

【○】
録画からiPodへの転送まで難しい設定なしで簡単に実行できる。『Toast 7』をまだ持っていないユーザーには非常にお買い得感が強い。

【×】
全体に細かな設定を省く傾向にあり、シンプルな操作で簡単に扱える。その反面、選択肢が限られてしまいヘビーユーザーには物足りない。



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