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“TRONSHOW 2007”が5日に開幕!――ICタグの実用化事例など、見どころを紹介

2006年12月04日 21時41分更新

文● 編集部 小西利明

小型化された新しい“ユビキタス・コミュニケータ”を披露する坂村健氏
小型化された新しい“ユビキタス・コミュニケータ”を披露する坂村健氏

T-Engineフォーラムと(社)トロン協会は5日から、東京国際フォーラムにてTRONやT-Engine(リアルタイムOS用プラットフォーム)、ユビキタスID技術を用いたプロジェクトを披露する展示会“TRONSHOW 2007”を開催する。展示会前日の4日には、実行委員会委員長でT-Engineフォーラム会長の坂村健 東京大学教授による、開催案内と見どころの紹介、および展示会に合わせて行なわれた“ucode”(ユビキタスID)関連の発表に関する説明などが行なわれた。

説明会ではまず坂村氏により、開催の概要や会期中に開かれる特別イベントについての説明が行なわれた。特に坂村氏は5日の17時30分から展示会場(※1)にて開かれる“東京ユビキタス計画・銀座オープニング”について触れ、2007年1月から、銀座4丁目を中心に1万個ほどのICタグを街路や建物など至る所に埋め込み、PDA型のリーダー端末を使って都市の情報を提供する実証実験を、1年ほどかけて行なうとした。

※1 東京国際フォーラム ガラス棟B2展示ホール

期間中に行なわれる特別セッションについても述べられたが、セッションのひとつ“ucode・EPC・独自コードの相互運用技術”について坂村氏は、“ICタグとユニークなID情報”を活用する点で似ているため、とかく対立構図で描かれがちな両規格を、「ucodeとEPC(Electric Product Code)は敵対するものではない」と何度も述べ、相互運用が可能な技術であるとした。

またucodeとEPC、その他の独自コードを用いた相互運用実証実験を、会場にて行なうことも紹介した。TRONSHOW 2007の来場者証にはICタグが埋め込まれているが、単一のコードではなく、配布される来場者証によって異なるコードが使われている。それを会場内各所に設けられたリーダーを使い、ユーザー側がコードの違いを気にせず同様のサービスを受けられることを実証するとのことだ。

新型“ユビキタス・コミュニケータ”のイメージ写真。サイズは幅70×奥行き15×高さ118mm。重さは約145g。3.5インチサイズのタッチパネル付き有機ELディスプレーを備える
新型“ユビキタス・コミュニケータ”のイメージ写真。サイズは幅70×奥行き15×高さ118mm。重さは約145g。3.5インチサイズのタッチパネル付き有機ELディスプレーを備える

坂村氏が所長を務める“YRPユビキタス・ネットワーキング研究所”(以下YRP)や提携企業により開発された技術/機器についての発表も行なわれた。小型軽量化された新しい携帯情報端末“ユビキタス・コミュニケータ”(UC)の新モデルや、人間工学の研究に基づき設計されたという左右分離型のTRON配列USBキーボード“μTRON(マイクロトロン)キーボード”などが披露された。特にキーボードについては、「金型製作などお金がかかるもので、なかなかできない」と述べたうえで、TRONプロジェクトの開始以来、理想的なものを「何十年越しで作ることができた」とした。

“μTRONキーボード”の全体。左右の配置が自由なうえ、手前方向だけでなく左右にも傾斜させられる 左側部分の拡大写真。英字キーの配列は“QWERTY配列”だが、それ以外のキーは独自の配列。ユーシーテクロノジ(株)から2007年第1四半期に販売開始の予定
“μTRONキーボード”の全体。左右の配置が自由なうえ、手前方向だけでなく左右にも傾斜させられる左側部分の拡大写真。英字キーの配列は“QWERTY配列”だが、それ以外のキーは独自の配列。ユーシーテクロノジ(株)から2007年第1四半期に販売開始の予定

しゃべる“電脳コンクリート”も出展?

そのほかにも、ucodeやICタグを活用した開発事例として、日本ユニシス(株)などが開発した、企業内の備品管理にucodeを活用するソリューションや、東邦製薬(株)がすでに物流に活用している事例などが紹介された。またYRPと住友大阪セメント(株)の共同開発事例として、世界初というしゃべる“電脳コンクリート”も発表された。これはコンクリートの強度試験用サンプル(供試体)を作る際に、ICタグを挿入。後日の強度試験時にICタグの情報を参照したり、試験データの書き込みを行なうことで、従来紙と手作業で行なっていた作業をIT化できるとした。“しゃべる”というのは、供試体のICタグにUC端末を近づけると、タグ内の情報を読み取って読み上げる点を称している。

コンクリートの強度試験用サンプル(供試体)と、それに埋められたICタグ(右) コンクリート内部のICタグを、UCで外から読み取るデモの様子
コンクリートの強度試験用サンプル(供試体)と、それに埋められたICタグ(右)コンクリート内部のICタグを、UCで外から読み取るデモの様子

コンクリート内にICタグを埋め込む技術は、単にサンプルの管理だけに止まらない。点字ブロックにICタグを埋め込み、視覚障害者の移動の補助に活用する“自律移動支援プロジェクト”への参画も行なわれているという。この技術は東京ユビキタス計画のような、ICタグを街の各所に埋め込み、情報提供に活用する用途にも使えるだろう。さらにこの技術を活用し、建材のコンクリートの品質を購入者が確認できる“コンクリート製品トレーサビリティシステム”も構築するという。建材に使われるパネル状のコンクリートにICタグを装着し、施工後の品質管理に活用する。これにより、建築物のユーザー(住宅であれば住人)の、品質に対する不安の解消にもつながるとしている。

発表された機器やソリューション、技術については、5日からのTRONSHOW会場で披露される。会期は7日まで。

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