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慶応大学の研究室が丸の内をジャック! リアルとバーチャルをつなぐ“現代リアル学”を体験するイベント

2006年11月22日 21時45分更新

文● 編集部 小林久

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慶応義塾大学SFC研究所が主催する“SFC Open Research Forum 2006”が22日、東京丸の内で開幕した。

慶応大学SFCの研究成果を発表するイベントで“現代リアル学”をテーマに丸ビル、三菱ビル、東京ビルTOKIAガレリアで展示が行なわれている。ビルのワンフロアーを利用した展示ではなく、パブリックスペースに各研究室が展示ブースを設け、“リアルな場でリアルな人々とSFCが語り合える場を作り出す”イベントだという。

会場のひとつ丸ビルでは、1階と3階に展示スペース、7階と8階に講演用のスペースが設けられている。1階はカフェの一部、3階は吹き抜けとなったオープンスペースの通路を囲む形で展示ブースが構えられており、一般的な展示イベントとは一風変わった趣きだ。

21世紀のニュースカフェ丸ビル1Fの喫茶店を借り切った展示は“21世紀のニュースカフェ”がコンセプト
電子ペーパー
経済学部武山政直研究室の展示。ウェブ上のデータベースでヒットしたニュース記事を無線LANで転送し、好きなレイアウトで電子ペーパーに“印刷する”というコンセプト
ニュース記事
総合政策学部福井弘道研究室と共同通信社が共同で研究している“World News Ranking System”。共同通信がピックアップしたニュースサイトから、キーワードを抽出し、それを解析することで旬なニュースや人名などのランキングを作成する。各キーワードの関係を図で表示したり、地名をGoogle Earth上で表示する機能なども持つ

展示内容は、非常に多彩で、SFCと民間企業などが協力した産学共同のプロジェクトなどもある。インターネットサービスやユビキタスといった最新技術を大学らしい自由な発想で応用した展示が130以上のブースで展開されている。

Google Earthとのマッシュアップシステム Google Earthとのマッシュアップシステム
“時空間デザイン”をテーマにした環境情報学部中西泰人研究室のデモ。Googleが公開しているAPIを利用して、本来建物の外側の画像しかないGoogle Earth内に、建物の内部写真をマッピングしていこうという試み
環境情報と連携したアーカイブ 環境情報と連携したアーカイブ
“場所の未来プロジェクト”をテーマにした小檜山賢二研究室の展示。携帯電話機とモバイルセンサーを利用して、温度や湿度、風といった環境の情報を付加した写真や音声のメモを地図上にマッピングし、アーカイブ検索や閲覧を行なえるようにする
携帯電話利用のガイダンスシステム 携帯電話利用のガイダンスシステム
同じく小檜山研究室の展示。街中の標識と携帯電話を利用したガイダンスシステムのデモ

会期は23日までで、入場は無料。大学の研究展示だが、デモ中心で堅苦しい雰囲気なく楽しめるので、機会があれば足を運んでみてはどうか。

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