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徳島から世界に船出するジャストシステム――“xfy”事業戦略説明会を開催

2006年11月09日 17時49分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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「XMLは使い道の議論から、活用の時代へ」――これは、9日に東京・水道橋の東京ドームホテルで開催された(株)ジャストシステムの“xfy”事業戦略説明会でゲストスピーカーとして招かれた日本オラクル(株)の代表者の弁だ。

浮川和宣氏
xfy事業戦略説明会で挨拶に立った、同社 代表取締役社長の浮川和宣氏

ジャストシステムが今年6月にβ版の開発ツールを発表/配布し、今後の主力事業として位置づける“xfy(エックスファイ)”は、XML形式で記述されたビジネス文書やデータを統合的に扱うという開発/実行環境だ。xfyのロゴを見ると、XFFYとアルファベットが横向きに並んでいるが、これは導入時期や要求によって1つの会社でもさまざまに拡張されてしまったXML文書システムを一本化して、視認性の高いユーザーインターフェースと共通性のあるXML文書で統合管理するというデータの流れを示すと同時に、中央に“⇔”の記号を浮き彫りにすることで、すでに流通・運用されているXML文書やXML DBシステムをつなぎ合わせて利活用する、というxfyのコンセプトを多面的に示している。

xfyのロゴ
xfyのロゴ

本日行なわれた事業戦略説明会では、実際にxfyを使って企業内データベースシステムなどと連携し、エンドユーザーに使いやすいXML入力システムを開発・導入するSIer(システムインテグレーター)やセールスパートナー向けの“xfyパートナープログラム”を発表。パートナー企業の営業・販売支援として、各種情報トレーニングプログラムを提供するという。同時に、ロータス(株)/帝人コグノス(株)/(株)シービヨンド・テクノロジー・コーポレーションなどでBI(ビジネスインテリジェンス)分野の市場拡大を図ってきた田上一巳(たがみかずみ)氏を執行役員 xfyエンタープライズ事業本部長に迎えて、世界的にxfyの普及・販売を目指すという事業戦略を説明した。

田上一巳氏
執行役員 xfyエンタープライズ事業本部長の田上一巳氏

田上氏の説明によると、2005年9月に米国カリフォルニア州パロアルトに米国法人、今年3月には英国ロンドンとカナダ・バンクーバーに事務所を構えてカナダ法人を設立して、海外でのxfy事業戦略への布石を着々と打っている。さらに今後も欧州のドイツと米国東海岸にもオフィスを構えて、向こう3年間で500人規模の事業体制を整える見込みとしている。

ジャストシステムの海外展開 ドイツと米国東海岸にも今後拠点を設けて販路拡大に努めるという
ジャストシステムの海外展開ドイツと米国東海岸にも今後拠点を設けて販路拡大に努めるという

パートナー企業については、国内で14社と契約済みで、日本ケミコン(株)や三共(株)に『xfy Enterprise Solution for DB2 9』の導入が決定しているほか、北米で12社、欧州で14社とのビジネスパートナーの合意を得ており、本日発表の“xfyパートナープログラム”では国内外116社と折衝を進めていると発表し、グローバル展開に向けた準備が進んでいることを強調した。

パートナープログラムの概要
パートナープログラムの概要

当面はユーザー事例の開発に集中し、ソリューションパートナー/コンサルティングパートナー/教育パートナーの3カテゴリーで案件創出を行なう。さらに同社内でも海外と国内の導入事例を共有してすり合わせを行なうことで、グローバル展開する企業への導入・活用のノウハウに役立てていきたいと意気込みを語った。

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