このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

HP Photosmart A716 Compact Photo Printer

HP Photosmart A716 Compact Photo Printer

2006年11月07日 09時51分更新

文● 行正 和義

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

HP Photosmart A716 Compact Photo Printer

日本ヒューレット・パッカード

オープンプライス
(実売価格:2万5000円前後)

コンパクトプリンターは、年賀状やデジタルカメラ画像をL判やはがきサイズに印刷する程度の用途であれば、設置場所もとらず家の中を自由に持ち運べて便利な製品だ。日本ヒューレット・パッカードの「HP Photosmart A716」は、2005年9月発表の従来機「HP Photosmart 475」の後継機にあたるコンパクトなインクジェットプリンターだ(関連記事)。メモリーカードスロットと液晶パネルの装備により、デジタルカメラ画像のパソコンレスプリンティングが可能なほか、内蔵する4GB HDDにデジタルカメラ画像を保存して、いつでも表示/印刷できるフォトストレージ機能を持つ。

HDDを増強し、
画像自動補正機能“HPフォトフィックス”を新たに搭載

HP Photosmart A716 Compact Photo Printer
日本HPのコンパクトプリンターの上位モデル「HP Photosmart A716 Compact Photo Printer」。

 印刷機能はCMY3色の染料系防水インク一体型カートリッジを採用。コンパクト機の多くは最大印刷サイズがはがき/L判サイズなのに対して、2L判サイズまで対応しているのは従来機と同様。本機では印刷速度を向上させているほか、HDD容量は従来の1.5GBから4GBに増えた。また、今年のモデルから同社のインクジェット複合機/ダイレクトプリンターに共通して搭載された画像自動補正機能“HPフォトフィックス”をサポートした。

側面
前後の給排紙トレイのフタを閉じて液晶パネルを畳めば、角の取れたシンプルな直方体状となる。

 ボディーデザインそのものはPhotosmart 475から大きく変わっておらず、正面から見ると角の丸まった台形に近い直方体ボディーで、上面に液晶パネルを中心とした操作系が、前面パネルを開くと排紙トレイになるとともにメモリーカードスロット群が現れる。前面を開くと自動的に背面側も小さく開いて給紙トレイになり、液晶パネルが立ち上がるという機構は実際に使ってみるとなかなか面白い。

側面 背面
背面の給紙部は小さく開くので、印刷時でも置く場所も選ばない。給紙ガイドとなる黄緑のパーツを引き出して利用する。背面にはDC入力端子、USB端子、AV出力端子が用意される。

 メモリーカードを装着して、表示される画像をそのまま印刷、もしくは“プリンターに保存”を選択してHDDに転送できる。HDDに転送した画像は撮影日の月別もしくは転送するごとのフォルダに自動的に仕分けして格納され、後から呼び出しての印刷や選択した画像の連続印刷、キーワードを付けての管理、スライドショー表示といった再活用が可能だ。メニューシステムはテキスト中心のシンプルなものだが、カーソルキーと決定キーだけでほとんどの処理を行なうことを考えれば凝ったアイコン表示よりも操作は手軽だ。

前面 操作部
前面には各種メディアスロットとデジタルカメラ接続用USBポート、赤外線ポートが並ぶ。右側のフタを開けると3色一体型インクカートリッジが現れる。液晶パネルと大きな印刷ボタンを中心とした操作部。“保存する”“回転”“削除”といったよく使う機能がメニュー内ではなくボタンとして用意されているのは使いやすい。HPフォトフィックスのスイッチはLEDが点灯し、補正がONになっているか一目で分かるようになっている。

 本機をパソコンにUSBケーブルで接続している場合、メモリーカードを装着していればカード内のファイルが、カードを装着してなければ内蔵HDDがリムーバブルメディアとして認識される。A716自体にもフォルダの整理機能はあるものの、ファイルの分別や不要な画像の消去などはパソコンから行なうほうが手っ取り早い。

付属品セット キャリングハンドル
主な付属品。右下のリモコンはTVに接続した際に用いるもので、本体のパネルとほぼ同様の操作が可能だ。本体上部は後ろ側が折りたたみ式のハンドルとなっていて、ぶら下げて運ぶのに便利。ただし、液晶を開いたままだと干渉してしまう位置にあるので要注意。
インク残量表示
印刷時のダイアログにはインク残量が表示され、オンライン購入も可能なのは上位モデルと同様だ(非表示設定も可能)。

 印刷速度は600万画素デジタルカメラ画像をパソコンからL判用紙に印刷した場合の実測値で、最高画質の場合は約1分30秒(約90秒)、はやい(標準)では約50秒となった(メモリーカードやHDDからのデジタルカメラ画像印刷もほぼ同程度)。印刷品質は3色インク機ということもあって拡大すると薄い階調の部分に若干粒状感はあるものの、4800×1200dpiという解像度もあって、ぱっと見程度ではあまり気にならない。



メニュー画面
基本機能は非常にシンプル。メニューでは編集と印刷、スライドショーなどが選択できる(左上)。メモリーカードを装着して“保存する”ボタンを押せばHDDやパソコンなどへ転送が可能(右上)。“外部へ保存”を選択するとUSBで接続したストレージデバイスへのコピーが行われる。HDDに記録した画像はフォルダで管理される(左下)。印刷前のプレビューやスライドショーの視認性もいい(右下)。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン