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白バイにガスタービン搭載トラックにヘリも登場!!――NTTドコモが総合防災訓練を実施

2006年10月05日 21時02分更新

文● 編集部 橋本 優

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(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは5日、東京近郊で直下型の大地震が起こった場合を想定した総合防災訓練を千葉県で実施した。180名以上の招待客が見守る中、ヘリコプターが着陸し、白バイ先導で特殊車両が登場するなど、訓練は大規模なものとなった。

このような大規模な防災訓練は7年前から毎年開催され、今回で6回目となる(1回は新潟県中越地震のため中止)。ただし昨年の訓練と比べて、ヘリの登場などややグレードアップしているという。

お詫びと訂正:本稿掲載当初、下の写真説明の岩さき氏の苗字が文字化けしておりました。ここにお詫びし、訂正いたします。(2006年10月11日)
来場者に挨拶するNTTドコモ千葉支店長の木村賢一氏(左)とNTTドコモ執行役員NW(ネットワーク)企画部長の岩さき(“山”へんに“竒”)文夫氏(右)

今回の防災訓練は、東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の大地震が発生し、千葉県内の各所で携帯電話が使用不能になった状態を想定。NTTドコモ本社に災害対策本部を設置しつつ、千葉県の現地対策本部が復旧作業を行なうというもの。

今回の訓練のために、周囲1kmの範囲をカバーする“無線基地局車”が6台と、大規模な停電が発生した場合に備え、固定の基地局に電源を供給するための“移動電源車”が2台、交換局など、より大きな施設に電源を供給するための“大型移動電源車”が1台投入された。

ニュース番組
訓練冒頭、地震の模様を伝えるオリジナルのニュース番組が会場で放映される
本社対策本部
続いて流された本社対策本部のライブ中継
特殊車両登場
白バイに先導されて登場する特殊車両。さながら“西部警察”のオープニングのようだ
現地到着
被災地に到着した(という想定の)無線基地局車。アンテナなどのセッティングを行なう
無線基地局車前 無線基地局車後ろ
震災などで基地局が使用不能になった場合に、その代わりを果たす無線基地局車は全国に46台しかない(各都道府県に1~2台程度配備)。大規模災害の場合はほかの地域の支店の車両も支援のために集結するが、この訓練でも群馬支店、長野支店、山梨支店、栃木支店の車両が登場した
移動電源車前 移動電源車後ろ
ディーゼルエンジンにより発電し、電気の供給が止まった基地局を復旧できる移動電源車
大型電源車前 大型電源車後ろ
こちらは交換局用の大型電源車。後部には巨大なガスタービンエンジンが搭載されている
ヘリ着陸 支援機材搬出
上空から突如、ヘリが飛来し、会場に着陸。現地本部に支援機材が運ばれた

このほか会場には、防災用の各種機器が展示されていた。

右は災害時には重宝する衛星携帯電話機。左は携帯電話機のメモリーのバックアップやおサイフケータイのFeliCa ICチップ用メモリーのフォーマットなどのサービスを被災地でも行えるようにする機器(実質はノートパソコン)
FOMAデータカード4枚を差せるポータブル型映像中継装置『WM-400』(左)。64kbps×4回線で256kpsの通信速度を実現する。右は映像を受信して、テレビなどに表示する『WM410』

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