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【CEATEC JAPAN 2006レポート Vol.14】TDK、“磁力で伸びる”骨伝導ヘッドホンを展示

2006年10月04日 22時47分更新

文● 編集部 小林久

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磁界の変化で、伸び縮みする“超磁歪素子”(GMM)をご存じだろうか。TDK(株)ブースでは、このGMMをスピーカーの駆動に応用した展示が行なわれている。ブースで展示されていた応用例は、フォスター電機(株)が“FOSTEX”ブランドで販売しているコンパクトスピーカー『FOSTEX“エア”GY-1 』、TDKが開発したアクリル板使用の2.1chスピーカー、フレェイ(株)(FREY)社の骨伝導式ヘッドホン“フィルチューン”など。

フレェイの開発した骨伝導ヘッドホン“フィルチューン”。耳以外の場所に当てて使用。会場の雑踏の中でも、かなりクリアーな音で鳴っていた

最近では、手ぶれ補正ジャイロや、アクチュエーター用にセラミックスや水晶などを利用したピエゾ(圧電)素子が幅広く用いられているが、GMMはそれよりも強い駆動力を得ることが可能。逆に、利用する電力が大きくなる点や、電極を直接素子につけられないため、大きくなってしまう点がデメリット。技術開発自体は、かなり前から行なわれてきたが、この技術を応用した製品が世の中でも増え始めている状況だという。

GMMとヘッドホンが利用しているモジュール(写真左)。GMMの特徴をまとめたスライド(写真右)。実際に利用する際には、周囲にコイルを巻き、磁界を発生させる
TDKが開発した2.1chスピーカー(写真右)とアクリルパネルを駆動するためのGMMエキサイタ(写真左)。下にあるウーファーと、GMMで振動するアクリルパネルの2Way構成となっている。
左のスピーカーがFOSTEX エア GY-1。GMMが下側に取り付けられており、机を振動させて音を出す

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