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日立、1500Mbpsの高性能映像配信サーバーを発表

2006年09月21日 16時30分更新

文● 編集部 西村賢

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NGN事業拡大へ一歩

(株)日立製作所は21日、ネットテレビ端末向けの映像配信サーバーシステム“Videonet.tv/Lite”を25日から販売すると発表した。Videonet.tv/Liteは、コンテンツ事業者、通信系事業者、ISP、家電メーカーなど約70社が集まる業界団体、デジタルテレビ情報化研究会が策定した仕様に乗っ取った初の製品となる。

Videonet.tv/Liteはサーバー3台とストレージサーバー1台とからなるシステムで、推奨最小構成で1815万円から。コンテンツの登録管理、VOD配信制御が可能。対応映像フォーマットはMPEG-2とH.264/AVC。システムはストレージをファイバーチャネルで接続したほか、I/O性能が向上する“ゼロコピーI/O”など独自技術を盛り込むことで、10Mbpsのコンテンツを150ストリームまで流せる高性能を実現。従来サーバーの約5倍のパフォーマンスを実現したという。

Videonet.tv/Liteの概念図

Videonet.tv/Liteは、パイロットサービスやスモールスタートなど小規模な映像配信サービス市場に向けた製品で、来年春には大規模版の“Videonet.tv”も提供予定。

製品発表会で会見した情報通信グループCOOの竹村哲夫氏は、映像や音声などをIPネットワークで統合的に扱える次世代ネットワーク規格、“NGN(Next Generation Network)”に対する同社の取り組みについて言及。今回は放送と通信の融合に関連した製品の発表だが、今後は情報家電、企業情報システム、電子政府、交通システム、ヘルスケアなどの分野でNGN関連製品やソリューションの販売規模を拡大し、日立グループの通信・ネットワーク関連事業で「2005年度実績で約3400億円の売り上げを、2010年には約5000億円としたい」と話した。

竹村哲夫氏
情報通信グループCOOの竹村哲夫(たけむらてつお)氏

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