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ナナオ、リアルタイムで色変換できる“色覚シミュレーションモニター”を発売

2006年09月20日 23時29分更新

文● 編集部

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(株)ナナオは20日、色弱者に配慮したユニバーサルデザインを支援するための“色覚シミュレーションモニター”として、19インチタイプの『EIZO FlexScan L797-U』を10月20日に発売すると発表した。価格はオープン。

『EIZO FlexScan L797-U』
『EIZO FlexScan L797-U』
“CUDマーク”
“CUDマーク”

『EIZO FlexScan L797-U』は、色弱者が見分けにくい色の組み合わせをシミュレーションできる“CUDマーク”を取得した世界初のディスプレー。“CUDマーク”は、特定非営利活動法人のColor Universal Design Organization(CUDO、カラーユニバーサルデザイン機構)が検証を行ない、カラーユニバーサルデザインを満足していると認められた場合に発行される認証。

『EIZO FlexScan L797-U』では、独自ハードウェアにより色変換を行なうため、一般的なソフトでは対応できなかったリアルタイムでの画像確認を行なえるのが特徴。表示モードには、通常表示の“オリジナルモード”、代表的な色弱者(P型/D型)の見分けにくい色を表示する“P型モード”と“D型モード”の3種類が用意されており、動画に対応しているほか、シミュレーションした画像をキャプチャーすることもできる。色覚シミュレーション機能には、自社開発の画像処理ASIC、ASIC用の色弱者用パラメーターを作成してUSB経由でディスプレーに送り込むためのアプリケーションソフト『UniColor Pro』、ディスプレーに組み込まれる通信用ソフトの3つの技術が採用されているという。



3種類のモード
左から、オリジナルモード、P型モード、D型モード

基本仕様は、解像度が1280×1024画素、輝度は280cd/m2、コントラスト比は450:1、応答速度は20ms、視野角は上下/左右170度。入力端子はDVI-I(29ピン)を装備しており、デジタル/アナログRGBに対応している。USB 2.0×3(アップ1、ダウン2)も搭載。電源はAC100~120/200~240Vで、消費電力は60W(節電時3W以下)。本体サイズは幅414×奥行き202.7×高さ409.5mm、重量は8.1kg。チルトは上40度/下1度、左右各35度。本体カラーは、“セレーングレイ(L797-UGY)”と“ブラック(L797-UBK)”の2種類。

同社では、『EIZO FlexScan L797-U』を利用することで、色弱者の視点に立ったカラーユニバーサルデザインを行なうことができるとしている。

『RadiForce RX210』『RadiForce RX210』

同社は併せて、21.3インチの医用画像表示ディスプレー『RadiForce RX210』を11月上旬に発売することも発表した。カラー表示の際の輝度が600cd/m2とモノクロディスプレー並みに高いのが特徴で、内視鏡/超音波などによるカラー画像と、胸部X線(CR)/胃部X線(DR)などのモノクロ画像を同じ画面上で混在させて適正に表示できるという。価格はオープン。

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