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テレビ番組と同じDRMを採用し、5台までのパソコンと、無制限のiPodにコンテンツを移動できる |
[編集部]
映画のDRM(デジタル著作権管理)は音楽と共通なのでしょうか?
[ルーク氏]
DRMはテレビ番組と共通になります。5台までのパソコンと、無制限のiPodにコピーできます。ただし、音楽では音楽CDとしてCD-Rに書き込めますが、ムービーとテレビ番組はDVDビデオとして書き込むことはできず、単なるデータのバックアップになります。
[編集部]
『iTunes 7』には、音楽CDから取り込んだ曲に、iTunes Storeで扱っている曲のアートワークを自動でダウンロードして添付するという新機能が追加されましたが、このアートワークの著作権はどうなっていますか?
[ルーク氏]
iTunes Storeで提供されるコンテンツは、すべて各コンテンツプロバイダーとの直接の交渉で著作権の処理を行なっています。iTunes Storeを21カ国で展開できたというのも、各国の各レーベルやパブリッシャーなどに許可を取ることができたからだと思います。
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第5世代iPodは、解像度が640×480ドットのH.264/MPEG-4ムービーも再生できるようになった |
[編集部]
ムービーは640×480ドットの解像度で提供されるということですが、ほかのミュージックビデオなどの解像度はそのままでしょうか?
[ルーク氏]
iTunes Storeで過去に提供されていたビデオクリップなども、すべて640×480ドットの解像度で再リリースされます。解像度が320×240ドットのクリップを購入されたユーザーはもう一度買っていただければ、低解像度と高解像度の2本をライブラリに保持できます。
万が一のHDDクラッシュにも対応できる体制作り
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iTunes Storeで購入したコンテンツは、iPodを介して、認証されたパソコン間で移動できる |
[編集部]
パソコンのHDDは壊れる可能性があり、もしそうなった場合にユーザーが購入したデジタルデータは一瞬で失われてしまいます。iTunesでデジタルコンテンツを管理する人が増えてくると、これからHDDクラッシュの問題が表面化するかもしれません。何か対策を考えられていますか?
[ルーク氏]
今日発表したものの中にも、そうした対策のひとつが含まれていると思います。iTunes 7では、iTunes Storeに認証された5台のパソコン内であれば、iTunes Storeで購入した曲をiPodを介して移せるようになりました。
仮にパソコンのHDDがクラッシュしたとしても、iPodにコンテンツが入っていれば、すぐに別のパソコンにつないで、そこから復帰させることが可能になるわけです。
また、ユーザーに対しては、特にiTunesのコレクションが増えてきたときに、必ずHDDにバックアップを取ることを勧めています。
[ムーディー氏]
次期Mac OS Xの“Leopard(レパード)”では、自動バックアップ機能の“
TimeMachine”が標準で搭載されます。この機能を使えば、重要なデータを手軽にバックアップできます。
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テレビ番組は2005年10月に5タイトルで始まり、1年後に220タイトルまで増えた。ムービーは75タイトルからのスタートとなる |
[編集部]
iTunes Storeの音楽ではインディーズ系レーベルも積極的に扱われていますが、ムービーでは小規模プロダクションの作品も扱う予定はありますか?
[ルーク氏]
ムービーにおいて、今回のディズニーとの契約に関しては出発点だと考えています。音楽、テレビ番組と同じで、音楽の場合は25万曲からスタートして今は350万曲まで広がってますし、テレビ番組では5本からスタートして今では220本提供されています。
ムービーのソースについては、メジャーレーベルから自主制作、独立系に至るまで、最もユーザーにとって魅力があると思われるコンテンツから優先順位をつけて提供していきたいと思います。
[編集部]
ワールドワイドでもムービーやテレビ番組の配信を展開する予定などはありますか?
[ルーク氏]
2007年度に米国外でムービーの展開を始めます。それ以外の将来の展望はまだ公表していません。