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17インチiMac-2.16GHz(2006年9月発表、BTOモデル)

やっぱりCore 2 Duoは速かった? 新iMacの性能を速攻テスト

2006年09月09日 22時14分更新

文● 編集部 広田稔

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新iMac17インチ
新iMacの17インチモデル

6日に発売された新しいiMacの魅力といえば、大きく分けて2つあるだろう。ひとつはラインアップに24インチという大型液晶ディスプレーを搭載するモデルが追加されたこと。もうひとつは、CPUに“Core 2 Duo(コア・ツー・デュオ)”を採用したという点だ。

Core 2 Duoは、CPU内にコアを2つ持つ“デュアルコア”仕様のものになる。従来モデルのiMacにもデュアルコアの“Core Duo”が内蔵されていたが、Core 2 Duoはこれよりも高速なCPUとして位置づけられる(コラム参照)。なお、同時に発表された新Mac miniで“Core Solo”モデルが消えたため、すべてのMacがデュアルコア化されたことになる。

アップルコンピュータ(株)によれば、従来のCore Duo搭載iMac-2.0GHzより、Core 2 Duo搭載iMac-2.33GHzのほうが最大50%高速化したというが、実際はどうだろう? 気になる動作速度を調べるべく、早速入手した実機でCPU/HDD/グラフィックのベンチマークを行なってみた。

テストに用いたのは、17インチiMac-2.0GHzがベースで、CPUを2.16GHzにアップグレードしたもの。アップグレード後の価格は16万2400円だ。グラフィックチップは『ATI Radeon X1600』で、ビデオメモリーは128MB。OSはMac OS X 10.4.7、メモリーは1GBとなっている。

比較対象として、過去に計測したベンチマークから、同じメモリー条件でテストしたものを引用した。ただし、機器によってOSのバージョンが異なり、Mac Proは同一条件だが、そのほかはMac OS X 10.4.6となっている。同時に計測したものではではないので、「だいたいこのような傾向」という程度にとらえてほしい。




Core 2 Duoとは?

Core 2 Duoの特徴
Core 2 Duoは、Coreアーキテクチャの採用や、64bitコンピューティングのサポートが特徴になる

Core 2 Duoは、開発コードネームで“Conroe(コンロー)と呼ばれていた”デスクトップ用の“Core 2 Extreme プロセッサー”“Core 2 Duo プロセッサー”と、開発コードネームで“Merom(メロン)”と呼ばれていたノートブック用“Core 2 Duo プロセッサー”の2つに大きく分けられる(参考記事)。

デスクトップ用とノート用で同じ名前が付けられているのでややこしいが、新しいiMacに採用されているのはノートブック用のCore 2 Duoだ。デスクトップ用と比較すると、ノート用のもののほうがシステムバス速度が遅いかわりに、設計上の最大発熱量が低いというのがメリットになる。

ノートブック用のCore 2 Duoは、この8末月に一般発売が始まったばかり。ちなみにデスクトップ用のCore 2 Extreme/Core 2 Duoは8月頭に発売されており、深夜に秋葉原で発売記念イベントが行われるほど、自作ユーザーに注目されていた。

ノートブック用Core 2 Duoは、クロック周波数が2.33GHzの『Core 2 Duo T7600』を最上位として、2.16GHzの『Core 2 Duo T7400』、2GHzの『Core 2 Duo T7200』、1.83GHzの『Core 2 Duo T5600』、1.66GHzの『Core 2 Duo T5500』の5製品がラインアップされている。

システムバス速度(FSB)は共通で667MHz。2次キャッシュは型番が『T7xxx』のものが4MB、『T5xxx』のものが2MBとなっている。TDP(熱設計電力)は共通で34Wだ。

デスクトップ用のCore 2 Extreme/Core 2 Duoは5製品あり、クロック周波数は1.86~2.93GHz。FSBは共通で1024MHz、TDPはCore 2 Extremeが75W、Core 2 Duoが65Wだ。

早速、次ページにてテスト結果を見ていこう。



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