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インテル、ビジネスクライアントプラットフォーム“vProテクノロジー”の詳細を発表

2006年09月08日 17時57分更新

文● 編集部 小西利明

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米インテル社は7日(現地時間)、企業向けクライアントパソコン用プラットフォーム技術である“インテル vProテクノロジー”を発表した。Core 2 Duoプロセッサーとハードウェア仮想化技術、リモート管理技術などを組み合わせて、高度なリモート管理、セキュリティー対策、新たなOSやアプリケーションへ対応するビジネスクライアントを構築する。対応するクライアントパソコンは、コンピューターメーカー各社から出荷される予定。同日に東京都内で行なわれた説明会では、vProテクロノジーの概要についての説明が行なわれた。

vProテクノロジーの主な構成要素は以下のとおり。

CPU
Intel Core 2 Duoプロセッサー
チップセット
Intel Q965 Expressチップセット(Q965 GMCH+ICH8DO)
ネットワークコントローラー
Intel 82566DM ギガビット・ネットワーク・コネクション
プラットフォーム技術
“インテル アクティブ・マネージメント・テクノロジー”(iAMT)、“インテル バーチャライゼーション・テクノロジー”(VT)
ソフトウェア・ドライバー
関連するアプリケーションソフトやドライバーなど

vProテクノロジー対応パソコンは、現在ソフトウェアで実現されている遠隔管理技術やセキュリティー対策に、ハードウェア搭載の機能を加えることで、より高度な管理や対策を実現する。ソフトウェアによるソリューションでは、OSと管理ソフトウェアが稼働できる状態でなければ利用できないが、vPro対応パソコンであれば、電源が入っていなかったり、OSが起動できない状態のパソコンであっても、ネットワーク経由での遠隔メンテナンスが可能となる。チップセットとネットワークコントローラー、BIOS、ネットワークコントローラーのファームウェアなどにより、これらの機能は実現される。

説明会では、ハードウェア仮想化技術のクライアントパソコンでの利点についても解説された。VTをサポートするvPro対応パソコンなら、1台のパソコンで複数OSを容易に共存させられることから、OSの移行期に複数OSでの運用を少ないパソコンで行なえるという利点が示された。また外部のインターネットに接続するパソコンと、外部とは切り離され内部ネットワークだけに接続するパソコンを併用しているようなセキュリティー重視の環境でも、仮想化により2つの環境を切り分けることで、1台のパソコンで同様の環境が実現可能となり、コスト低減も可能となるとされた。

日本では日本電気(株)が“Mate”シリーズ2製品、(株)日立製作所が『FLORA 350W HX1』などのvPro対応デスクトップパソコンを発表している。また10月には、対応ハードウェア、ソフトウェアベンダーの製品を集めた発表会が開催される予定とのこと。またvProと関連技術については、東京都千代田区にある“インテル エンタープライズ・テクノロジー・ショーケース”で見学も可能である。

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