このページの本文へ

ソニー、テレビにもつながる“ロケーションフリー”2機種を発表

2006年09月06日 18時36分更新

文● 編集部 飯塚岳史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソニー(株)は6日、自宅のテレビアンテナとルーターを接続することで外出先のパソコンから自宅のテレビが見られる“ロケーションフリー”ユニットの新製品2機種を発表した。

ロケーションフリー

発表したのは、ベースユニットの『ロケーションフリー ベースステーション LF-PK20』と、自宅の別の場所や外出先のテレビに接続できる『ロケーションフリー TVボックス LF-BOX1』の2機種。発売日と同社による市場推定価格は、『LF-PK20』が10月20日発売予定で、3万3000円前後、『LF-BOX1』が10月27日で2万3000円前後となる。また、パソコンで視聴する場合は、『LF-PK20』と同時発売の視聴ソフト『LFA-PC20』を別途購入する必要がある。同社による市場推定価格は2000円前後。

LK-PK20 LK-BOX1
ベースユニットの『LK-PK20』(左)とテレビに接続する『LK-BOX1』(右)

『LF-PK20』は、映像再生コーデックに“MPEG-4 AVC”を採用したほか、無線LANのモードにアクセスポイントとしての機能とクライアントとしての機能の2種類を搭載したのが特徴。この2種類の無線LANモードを搭載することで、従来モデルでは必ずルーターにベースユニットを有線で接続する必要があったが、無線LANルーターを利用した無線での接続ができるようになった。しかし、アクセスポイントモードとクライアントモードの混在はできず、スイッチで必要に応じて切り替える必要がある。そのほか、2ステップで簡単に初期設定ができたり、DVDレコーダーなどのリモコンのデータを認識して、リモコンの機能を学習できる“学習リモコン”機能を搭載する。学習したリモコンの機能は、視聴するパソコンの画面上に表示する“汎用画面リモコンパネル”に割り当てられる。

設置例 簡単設定
『LK-PK20』の設置例2ステップで初期設定が完了できる

『LF-PK20』の主なスペックは以下の通り。

テレビ受信チャンネル
VHF:1~12ch、UHF:13~62ch、CATV:C13~C63ch
インターフェース
同軸アンテナ、ビデオ入力(コンポジット)×2、ビデオ出力(同)、Sビデオ入力、Sビデオ出力、LAN(10/100BASE-TX)、AVマウス出力×2
無線LAN
アクセスポイントモード:IEEE 802.11 a/b/g、クライアントモード:IEEE 802.11 b/g
電源(ACアダプター)
100V、50/60Hz
消費電力
約12.4W
本体サイズ
幅85×奥行き128×高さ197mm(スタンド付き)
重量
約510g

『LF-BOX1』は、従来ではパソコンやPSPなどによる視聴にしか対応していなかったロケーションフリーがテレビでも視聴できるようになる無線・有線LANを搭載するユニット。外部入力機器の遠隔操作に対応し、ベースステーションに接続したDVDレコーダーやCSチューナーなどの操作もできる。

LK-BOX1
自宅内のほかの部屋のテレビへの接続例のほか、外出先に置いたテレビに接続して、リビングのテレビ映像も楽しめる

『LF-BOX1』の主なスペックは以下の通り。

インターフェース
ビデオ出力(コンポジット)、Sビデオ出力、LAN(10/100BASE-TX)
無線LAN
IEEE 802.11 a/b/g
電源(ACアダプター)
100V、50/60Hz
消費電力
約10W
本体サイズ
幅165×奥行き85×高さ198mm(スタンド付き)
重量
約510g

『LF-PC20』は、パソコンで『LF-PK20』から転送されてくる映像を視聴する際に必要なソフトで、MPEG-4 AVCに対応する。対応OSはWindows XP Professional/Home Edition SP2以降。対応機種はPentium 4-1GHz以上を搭載したPC/AT互換機。有線LANまたは無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g)環境が必要。

発表会には、テレビ・ビデオ事業本部 LFX事業室 室長の前田悟氏とソニーマーケティング(株)ディスプレイマーケティング部 統括部長の田中良則氏が出席し、それぞれ製品の紹介やマーケティング戦略について説明した。

前田氏 田中氏
『LK-BOX1』を手に持つテレビ事業本部 LFX事業室 室長の前田悟氏ソニーマーケティング(株)ディスプレイマーケティング部 統括部長の田中良則氏

前田氏は、テレビを取り巻く環境に関して「HDTV化や薄型化が行なわれているが、テレビを据え置きにして、前に来て観る、というスタイルはテレビが登場してから変わっていない」とした上で、「ロケーションフリーによって、モバイル化、パーソナル化に加えて“どこでも”というスタイル、市場を作っていきたい」と説明した。また、『LF-BOX1』を持って「とてもデザインが気に入っている1台で、上がってきたデザインに関して何も言うことなくそのままOKした」と語った。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン