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ロジクール、AM/FM放送が視聴可能なiPod用スピーカー『AudioStation』など3製品を発表

2006年09月05日 18時55分更新

文● 編集部 小林久

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(株)ロジクールは5日、都内で記者会見を開き、iPod用スピーカーシステム『AudioStation high-performance stereo system for iPod』(型番:AS-100、以下AudioStation)、パソコン用ハイエンドスピーカーの『Z-10』、パソコン用スピーカーの『X-140』の3製品を発表した。価格はすべてオープンプライス。発売時期とロジクールオンラインストアでの直販価格は下記の通り。

  • AudioStation:直販価格3万4800円、10月20日発売
  • Z-10:直販価格1万6800円、10月6日発売
  • X-140:直販価格3980円、10月6日発売

発表会場の写真
発表会風景。写真左が来日した米ロジテック社バイスプレジデントのジェフ・ホラヴ氏


AM/FMラジオも聴ける
iPod用スピーカーシステム『AudioStation』

AudioStation
AudioStation。iPod Hi-Fiに比べると1~2回りほどコンパクトだ。なお、iPodは別売となる

AudioStaionは、iPod用のホームステレオシステムで、本体にAM/FMラジオチューナーを内蔵する。スピーカーは、2ウェイ構成で、高域用/中低域用に別々のアンプを使用するバイアンプ駆動方式を採用している。スピーカーユニットは高域用が2.5cmのソフトドームツィーター、中低域用が10.2cmロングスローウーファーで、周波数特性は36Hz~23kHz(±3dB)。アンプの出力は最大80W。

iPodは中央の上部に設けられたDockコネクターに直差しする。3.5mmステレオミニジャックも備えており、MP3プレーヤーなどの接続も可能だ。アクリルパネルを使用したフロント部分は静電容量式のタッチセンサーを装備しており、指で触れて操作できる。表面には突起がなく、フラット。ボタン部分はLEDで白く光る。

操作パネルの上に設けられた液晶パネルには、AM/FMラジオ局やスペクトラムアナライザーなどを表示可能。ラジオ局は最大8局までプリセットできる。このほか、奥行きのある音場を表現する“3Dサラウンド機能”や低域/高域のバランスを調節するトーンコントロールなども装備する。

スペアナ表示にも対応
本体ディスプレーにスペクトラムアナライザーを表示したところ

本体サイズは幅406×奥行き108×高さ184mmで、重量は3.54kg。アップルコンピュータ(株)の『iPod Hi-Fi』よりひと回り小さいサイズとなる。 全帯域に渡ってフラットな“スタジオクオリティー”のサウンドとロジクールは謳っているが、音はメリハリの利いた印象で、バランスも良好。鳴りっぷりのいい低域が印象的だった。

“mmシリーズ”同様、米アップルコンピュータ社が認定する“Made for iPod”の基準を満たしており、Dockに装着したiPodを付属の赤外線リモコンで操作したり、充電できる。背面にはS-Video出力を搭載しており、テレビとの接続も可能となっている。



パソコン用ハイエンドスピーカーも発表

Z-10
Z-10。ノートと組み合わせた際にマッチするデザインも重要であるという

Z-10は本体にアンプ、USB音源、液晶ディスプレーなどを搭載したUSBスピーカー。“Zシリーズ”はロジクールのパソコン用スピーカーでは、ハイエンドのラインとなる。AudioStation同様、タッチセンサーによる操作が可能で、4つのプリセットボタンも装備。これにインターネットラジオ局やプレイリストを登録できる。

前面のディスプレーは日本語表示にも対応する。アナログ時計や音量レベルの表示のほか、パソコン側に専用アプリケーションをインストールすることで『iTunes』『Windows Media Player』『Winamp』『Musicmatch Jukebox』で再生中の楽曲情報を表示できる。音量調整のほか、楽曲の再生/停止/スキップ操作も、Z-10のタッチパネルで行なえるので、選曲や音量調節のためにわざわざ再生ソフトの画面を出さずに、手元で楽曲の操作できて便利だ。

パソコンとの接続は、USB経由のほか、3.5mmステレオミニジャックによるアナログ入力にも対応する。対応OSはWindows XP。

日本語ディスプレー
日本語表示に対応したディスプレーと、白く光る操作部分

スピーカーシステムは、こちらも2ウェイのバイアンプ構成。利用するスピーカーは、高域部に2.54cmのソフトドームツィーター、中低域部分には7.62cmのハイエクスカージョンウーファーをそれぞれ使用する。総合出力は最大30W(15W+15W)。周波数特性は50Hz~20kHz(±3dB)。本体サイズは幅114×奥行き119×高さ246mmで、重量は3.74kg。

X-140
コストパフォーマンスの高さを狙ったX-140

X-140は、コストパフォーマンスの高さを重視した“Xシリーズ”の新製品で、出力は最大5W(2.5W+2.5W)。2系統のアナログ入力端子(3.5mmステレオミニジャック)でパソコンやMP3プレーヤーと接続できるほか、ヘッドホン端子も装備する。7cmのハイエクスカージョンドライバーと7.6cmプレッシャードライバーによる1ウェイ2スピーカー構成。周波数特性は80Hz~18kHz。本体サイズは幅99×奥行き124×高さ241mmで、重量は1.72kg。



ロジテックは、第2の軸としてオーディオ事業に注力

発表会には、米国法人のロジテック(Logitech)社から、オーディオビジネスユニット プロダクトマーケティング バイスプレジデントのジェフ・ホラヴ(Jef Holove)氏など3名が出席した。

ホラヴ氏はプレゼンテーションの中で、MP3などの圧縮音源や無線技術が市場を牽引するキーテクノロジーになっていることや、市場でノートパソコンが主流になったことで、デスクトップ用とは求められるスピーカーのデザインなども変わってきていることなどを指摘。これらを踏まえた上で、ライフスタイルにあった形での製品を提供していく必要があると話した。

実際に型を取って検証
優れた装着感のヘッドホンを作るため、実際に人間の型を取って検証しているところ

ロジテックは、2001年にカナダLabtec社を買収して以降、オーディオ製品の開発に積極的に取り組んでいる。現在米国における5.1chスピーカーの市場では、シェア80%以上とナンバーワン(米NPD Groupによる調査)。国内でもパソコンおよびiPod/MP3プレーヤー向けスピーカー市場で、一時期トップシェアを取るなど((株)BCNによる1週間単位での調査)、躍進中だ。ホラヴ氏は、Labtecの買収時点から、オーディオ関連の社内リソースが3倍に増えていることなどを紹介しながら、第2の核となりつつある同社のオーディオ事業を記者たちにアピールした。

青柳マテウ氏 佐藤氏
(株)ロジクール代表取締役社長の青柳マテウ氏。冒頭で、Logitechが25周年を迎えたことに触れ、技術/デザインの両面から、パソコンの進化に合わせた製品作りを行なっていきたいとしたリージョナルプロダクトマネージャーの佐藤隆也氏は機能やバランスの取れた音質などを紹介した

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