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Mac Pro-2.66GHz(2006年8月発表)

パワフルだけどお財布に優しい! 消費電力から見るMac Proの魅力

2006年08月25日 15時45分更新

文● 編集部 広田稔

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消費電力を計測
『Mac Pro』と『Power Mac G5』、合計4台の消費電力を計測した

『Mac Pro』の採用するCPUといえば、米インテル社のサーバー向けプロセッサー“デュアルコア インテル Xeon プロセッサー5100番台”だ。

WWDCの基調講演では、このCPUの魅力について、米アップルコンピュータ社のワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長のフィル・シラー氏が「ほかのインテル製CPUと同様に、極めて優れたパフォーマンス/ワット(消費電力あたりの性能)を発揮すること」と語っていた。

それではCPUを含めたMac Pro自体の消費電力は、従来モデルである『Power Mac G5』より減ったのだろうか? 今回は消費電力を計測するワットチェッカーを用いて、Mac ProとPower Mac G5を比較していこう。



ワットチェッカー
計測に用いたのはエレコム(株)のワットチェッカー『TAP-TST5』(価格は1万290円)。Mac本体と電源ケーブルの間に設置し、数回計測して平均のワット数を算出した
お詫びと訂正:初出時、ワットチェッカーのメーカー名をエレコム(株)としておりましたが、正しくはサンワサプライ(株)でした。関係者の方々にご迷惑をおかけしたこと深くお詫びし、訂正させていただきます。

まずメインで比較するマシンとして用意したのは、標準構成モデルの『Mac Pro-2.66GHz』と、従来モデルの最高機種である『Power Mac G5 Quad 2.5GHz』。ともにハードウェアは何も交換/増設していない状態だ。

両者ともクロック周波数が近く、デュアルコアプロセッサーを2つ備えるという点は共通だが、CPUの種類がMac Proが『デュアルコアXeon 5150』、Power Mac G5が『PowerPC 970MP』と異なっている。

この2台に加えて、メモリーやグラフィックカードを交換した運用状態での消費電力を見るために、Mac Pro-3.0GHzと、2世代前のMacで初めて水冷を採用した『Power Mac G5 Dual-2.5GHz』もテストした。

スペックを見ると、Mac Pro-3.0GHzは最新の最高クラス、Power Mac G5 Dual-2.5GHzは2年前の最高クラスということになる。各機種の主な仕様は以下のとおり。

Mac Pro-3.0GHz Mac Pro-2.66GHz Power Mac G5 Quad 2.5GHz Power Mac G5 Dual 2.5GHz
発表年月 2006年8月 2005年10月 2004年6月
CPU デュアルコアXeon 5160 3.0GHz デュアルコアXeon 5150 2.66GHz PowerPC 970MP 2.5GHz PowerPC 970FX 2.5GHz
メモリー 4GB 1GB 512MB 4GB
グラフィックボード GeForce Quadro FX 4500 GeForce 7300GT GeForce 6600 GeForce 6800 Ultra DDL

4台ともHDDは標準のものを1台搭載し、無線LANカードは装着していない。OSはMac OS X 10.4.7に統一した。オマケとして、一般向けMacとの消費電力差を見るために、同じデスクトップのMac mini-1.66GHzも検証に加えている。それでは早速、テスト結果をまとめていこう。

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