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日本HP、システムレベルで統合できるブレードシステムを発表

2006年06月15日 19時25分更新

文● 編集部 飯塚岳史

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日本ヒューレット・パッカード(株)は15日、都内にてブレードシステム“HP BladeSystem c-Class”を発表した。同社の“HPアダプティブ・インフラストラクチャ”戦略の最初となる製品で、エンクロージャー『HP BladeSystem c-Class C7000エンクロージャ』とブレードサーバー『HP ProLiant BL460c』、『HP ProLiant BL480c』を発売する。

発表された製品は次のとおり。

HP BladeSystem c-Class c7000エンクロージャ
最大16台のブレードサーバーを格納できる。背面に8つのインターコネクトベイを装備し、EthernetスイッチやSANを搭載できる。
価格:63万円~
出荷開始時期:8月下旬
HP ProLiant BL460c
ハーフハイトのブレードサーバー。最大32GBのメモリーをサポートする。
価格:45万1500円
出荷開始時期:9月上旬
HP ProLiant BL460c
フルハイトのブレードサーバー。ホットプラグ対応SASディスクを4台搭載できる。
価格:67万2000円
出荷開始時期:9月上旬
エンクロージャー
ブレードを最大16台格納できるエンクロージャー。Ethernetスイッチなど各コンポーネントのモジュールをベイに背面に搭載できる
BL460c BL480c
ハーフハイトの『HP ProLiant BL460c』。エンクロージャーに最大16台まで搭載可能フルハイトの『HP ProLiant BL480c』

『HP BladeSystem c-Class』は、同社のブレードサーバーの第3世代の製品で、サーバー集約型の第2世代から、システム集約型の第3世代に進化している。モジュール化された各コンポーネントをエンクロージャーに搭載することで、部門別に設置されている各機能サーバーを一元化できる。同社によると、自社内でもネットワークやストレージを含めたシステムの統合を目指しており、今後3年間で同社データセンターの統合を実施、29ヵ国に85以上のデータセンターを6つに集約するという。

3つの大きな特徴

『HP BladeSystem c-Class』の大きな特徴として、I/Oポートを仮想化した“HPバーチャルコネクト”がある。サーバーとネットワーク、ストレージの間に“HP Virtual Connect Modules”と呼ばれる仮想I/Oポートを配置し、サーバーを移動させたいときは仮想I/Oポートの設定を変えるだけで移動できる。これによりサーバー移動が迅速にできる。

また、エンクロージャー内に“HP インサイトコントロール”と呼ばれる管理モジュールを搭載。遠隔操作ができるほか、障害発生時に画面上にエンクロージャーのどこに問題があるかが表示され、グラフィカルに管理できる。

そのほか、同社が2年かけて独自開発した高性能アクティブファンをエンクロージャー背面に装備。1台で4台の1Uサーバーを冷却できる性能を持ち、同一冷却性能のファンと比べて半分の騒音、消費電力を66%軽減している。エンクロージャーには標準で4台搭載されており、最大10台まで搭載できる。

背面
エンクロージャー背面に搭載されたファンと各モジュール
背面
ファンの内部はジェット構造になっている。電源投入直後は最大風量で動作するため騒音はかなりのものだが、すぐに回転数が下がり騒音も小さくなる

石積氏
新世代ブレードシステムについて説明した日本ヒューレット・パッカード(株)取締役副社長の石積尚幸(いしづみ ひさゆき)氏
お詫びと訂正:公開時に「(いしずみ ひさゆき)氏」となっておりました。訂正するとともにお詫びいたします(2006年6月16日)

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