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ソリッドワークス、エラー解決の支援機能を実装した3DCADソフト『SolidWorks 2007』を発表

2006年06月13日 23時48分更新

文● 編集部 橋本優

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『SolidWorks 2007 Office Premium』

ソリッドワークス・ジャパン(株)は13日、3DCADソフト『SolidWorks 2007』と、設計支援を行なうCAE(Computer Aided Engineering)ツール『COSMOS 2007』を発表した。SolidWorks 2007は、モデリングに特化した通常版(98万5000円)のほか、レンダリングやアニメーション機能などが追加される『Office Professional』(118万円)、設計支援アドオンツールがバンドルされる『Office Premium』(158万円)の3種類が用意される。発売は8月の見込みで、対応OSはWindows XP Professional(32bit版のほか、x64 Editionにも対応)のみとなる。

同社は今年3月に、(株)コスモスジャパンと合併し、コスモスジャパンのCAE製品群である“COSMOS”シリーズの販売を行なっている。今回の製品は合併後、初めて投入する新製品となる。

問題が発生するとエラー表示のダイアログが表示されるが、“FeatureXpert”をクリックすることで自動修正を行なってくれる

SolidWorks 2007は前バージョン(SolidWorks 2006)から、200以上の新機能が搭載されているという。そのなかでも大きな新機能は、“SWIFT”(SolidWorks Intelligent Feature Technology)と呼ばれる、設計段階で発生した問題点についてその解決方法をソフトウェアが提示、もしくは自動的に解決してくれる機能。たとえば、SolidWorksは“フィーチャー”と呼ばれる3D形状の部品を組み合わせて3Dモデルを作成するが、その作成順序や操作によってエラーとなる場合がある。このようなエラーが発生した場合に自動修正してくれる“FeatureXpert”機能などを実装している。これにより、CADの専門知識がないユーザーでもより使いやすくなっているという。

“アセンブリモーション”の画面

また稼動部のモデル(ベルトやチェーン、ギアなど)について、その機構が正しく動作するかを2Dの状態でチェックできる“スケッチブロック・モーション”や、同じく3Dの状態で検証を行なう“アセンブリモーション”を搭載する。

3Dサーフェスにコントロールポイントを設置(左)し、それを移動させることで自由な形に変形させることができる(右)

そのほか、3Dモデルの表面(サーフェス)の任意の場所にコントロールポイント(頂点)を設置し、それをマウスのドラッグ&ドロップで移動させることで自由な成型が行なえる“サーフェスモデリング”機能なども実装する。

Office Premium版には、3次元スキャナーによる形状の取り込みデータをSolidWorksで扱える形状に変換するアドオンソフト“ScanTo3D”のほか、パーツやアセンブリ(組み合わせ)の解析により、設計したモデルの構造チェックを支援するアドオンソフト『COSMOSXpress』がバンドルされる。

別売りのアドオンとしては、COSMOSXpressの上位版で、梁構造物などの溶接鋼材レイアウトの解析や落下テスト、疲労解析などのシミュレーションが行なえる『COSMOSWorks Professional』(150万円)、非線形構造(外圧により変形した物体)の解析も可能な『COSMOSWorks Advanced Professional』(230万円)も用意される。このほか単体で動作するCAEツールとして、アセンブリ解析と機構解析を行なう『COSMOS Motion』(120万円)と、熱流体解析が行なえる『COSMOS FloWorks』(200万円)も発売される。

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