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シマンテック、パソコン利用時のストレスに関する調査結果を発表

2006年06月08日 18時11分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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(株)シマンテックは8日、東京・溜池の東京全日空ホテルにプレス関係者を集め、同社が4月初旬に実施したパソコンの利用実態とストレスの関係性、およびその解消法に関する調査結果を発表した。調査・分析はシマンテックに委託された(株)インフォプラントが同社登録ユーザーに向けたメールでの実施告知と、専用ウェブページでの回答という方法で行なわれ、インターネット歴3年以上の年齢構成および男女比に合わせてスクリーニング(※1)した1100人の調査結果をまとめた。

※1 男女比は半々で、年齢構成は15から19歳を男女各50名、20代から50代、および60歳以上からそれぞれ100名ずつの合計1100名。

コンシューマ営業統括本部 執行役員 統括本部長の大岩憲三氏
コンシューマ営業統括本部 執行役員 統括本部長の大岩憲三氏

発表会にはコンシューマ営業統括本部 執行役員 統括本部長の大岩憲三氏、SMB&エンタープライズマーケティング部セグメントマーケティングマネージャの田上利博氏、およびインフォプラントの事業推進本部企画分析部マーケティング・リサーチャーの松澤治光氏らが出席し、分析結果を報告した。

インフォプラントの事業推進本部企画分析部マーケティング・リサーチャーの松澤治光氏
インフォプラントの事業推進本部企画分析部マーケティング・リサーチャーの松澤治光氏

最初に挨拶した大岩氏の言によると、同社の調査発表は今回が8回目で、過去7回は主にインターネットのセキュリティー関連の内容だった。今回は視点を変えてパソコン利用時のストレスという観点で調査したが、その結果2つの気づきがあったという。

ひとつは、データバックアップについて。大事なデジタルデータをパソコンに保存するユーザーが増えてきたこと。結果として大容量のデータを保存しているにもかかわらず、バックアップを取っているユーザーは非常に少ないと言う実態が浮き彫りになった。そして、重要なデータを失った経験があるという人ほど、インターネットの利用歴が長いという結果も見つかった。

その理由として、インターネット経由の“脅威”が変化してきており、従来の愉快犯的な存在から実害をもたらす内容に変わり、インターネット利用歴の長い人ほどそうした被害を受けて重要なファイルを失っているのだという。

シマンテックではこうしたニーズに対応する製品として、今年2月にコードネーム“Genesis(ジェネシス)”の開発表明を行ない、今月初旬に製品名『Norton 360(ノートン・スリーシックスティーズ)』と発表した。Norton 360は、ユーザー環境をシステム(アンチウイルスやアンチスパム)/トランザクション(フィッシング詐欺対策)/データ(バックアップ&リストア)/パソコンヘルス(実効速度低下の改善)の4つの観点から包括的に支援するセキュリティー製品として現在開発を続けており、今後もこうした調査結果を製品にフィードバックしていきたいと語った。

問題発生時の対策/予防施策 保存データへの対策 保存データの容量
問題発生時の対策/予防施策保存データへの対策保存データの容量

今回発表された主な調査結果

パソコンを使っていてストレスを感じる場面は?(複数選択)
動作が遅い:58.2%
登録サイトのパスワードを思い出せない:33.9%
ファイルを保存できない状態でアプリケーションがフリーズする:20.9%
OSがクラッシュする:20.0%
問題発生への対策や予防策は?(複数回答)
使わないソフトをアンインストールする:40.4%
HDDをデフラグする:39.0%
一時ファイルを削除する:37.6%
CPUやメモリーの増設・交換を行なう:18.4%
何もしない:40.4%
保存データにおけるストレスは?(択一回答)
重要なデータの損失:28.8%
不要なデータが蓄積される:23.9%
必要なデータが見つからない:12.2%
他人にデータにアクセスされる不安がある:9.9%
特にない:25.2%
保存データの容量は?(自由記述)
平均19.4GB
1~10GB:28.6%
10~100GB:24.6%
保存データの対策は?(複数選択)
不要なデータを削除している:49.1%
データを手動バックアップしている:39.5%
バックアップソフトを使用している:9.5%
特に何もしていない:28.3%

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