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【COMPUTEX TAIPEI 2006 Vol.3】アキバ的にはMSIがオモシロイ! GPUをサンドイッチ状にしたビデオカードなどを展示!

2006年06月08日 10時41分更新

文● 編集部 美和正臣

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4つの主要会場で構成される“COMPUTEX TAIPEI 2006”であるが、Acer、ASUSTeK、MSI、Gigabyteなどの大手と呼ばれるメーカーの多くは第2ホールに集中している。この中でも一風変わった製品を展示していたのがMSIだ。



“MXM”健在なり!

まずさらりと飾られていたため見逃してしまいそうだったのが、ノートパソコン用グラフィックスモジュール規格“MXM”を2つ使用してSLI動作を可能にしたビデオカード『Geminium Go』。同規格ではノート用の無線LANユニットのようにGPUを自由に取り替えることが可能だ。以前にも“International CES 2006”や2月に開催されたプレス向け内覧会で展示されていたが、その際には基板の片面に2つのMXMモジュールを装着する形式であったため、カード長が他のグラフィックカードに比べて非常に長いものであった。今回のこの製品では、MXMモジュールをサンドイッチのように挟むように配置することにより、ミドルレンジクラスのビデオカードのサイズに抑えることが可能となったようだ。また従来のテストモデルでは小型のファンを搭載しヒートシンクを搭載していたが、今回の展示製品ではファンレス化を実現。担当者の話では「GPU自体の発熱が抑えられてきたため」とのことだ。なお、この製品については発売は未定とのこと。

『Geminium Go』はMXMモジュールをサンドイッチのように挟むように配置することにより、ミドルレンジクラスのビデオカードのサイズに抑えることが可能。スペック表によるとコア/メモリークロックは450/400MHz

ペルチェ内蔵ビデオカードも発見!

もう1枚、注目のビデオカードがある。それがヒートシンクとペルチェ素子を組み合わせた“RADEON X1600XT”搭載カードの『RX1600XT-T2D256E』だ。一見、大型の銅製ヒートシンクを装着しただけの製品に見えるが、ヒートシンクとGPUの間にはペルチェ素子が挟み込まれており、通常のファンと比べて効率的に冷却が可能だという。コア/メモリークロックは600/1400MHz。メモリーとしてDDR3 256MBを搭載する。インターフェースはDUAL DVI、TV-OUT(HDTV対応)という構成となっている。

何の注意書きもなく、冷却にペルチェ素子を使用しているとは係員に聞かなければまったく分からない『RX1600XT-T2D256E』。撮影はできなかったが、下から覗き込むと確かにペルチェ素子らしきものが確認できた

そのほかビデオカードでは、HDMIコネクターを装備したビデオカードが2製品登場するようだ。GPUに“RADEON X1600 PRO”を搭載したLow Profile仕様の『RX1600PRO-TD256E-HDMI』と、“GeForce 7600GT”を搭載した『NX7600GT-MTD256E-HD』の2製品をラインナップ。インターフェースの構成は、前者がVGA×1、HDMI×1となっているのに対し、後者はDVI×1、HDMI×1、TV-OUTとなっている。PCでHDTV出力を行なうとケーブルでグチャグチャになるのが常だが、1本のHDMIケーブルで対応機器に接続を行えるのは便利と言えるだろう。こちらは近日登場となっているようだ。

HDMI用のコネクターを備えたビデオカードも紹介されていた。Low Profileタイプの『RX1600PRO-TD256E-HDMI』(上)と、“GeForce 7600GT”を搭載した『NX7600GT-MTD256E-HD』(下)

そのほか同社の製品で気になったものを、以下にフォトレポート形式で紹介していこう。

Core Duo対応のMini-ITXマザーボード『MS-9642』も展示されていた。ただし一般には販売せず、同社のブックシェルフ型ベアボーンに組み込まれるようだで、これが左のマザーボードを組み込んだ『Axis 945GM』。光学ドライブのサイズを見てもらえば分かるとおり、薄いのが特徴だ
CPUに“C7”を搭載したMini-ITXマザーボード『MS-7199』も展示されていた! 動作クロックは533MHzとなっているようだ左のマザーボードを使用したベアボーンである『Axis 700』
AMDのSocket AM2に対応した『K9NU Neo-V』。チップセットには“ULi-1697”を使用している。今回のCOMPUTEX TAIPEIの会場では、ULi社製のチップを搭載したマザーボードは少なかったすでに発売されている『975X Plutinum』もリビジョンが上がり“Core 2 Extream”に対応する。こちらも登場が楽しみなところ

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