“ユニバーサル”な機能が満載な最新版
操作パレットを表示させたところ。対応OSはMac OS X 10.3.9以上。動作環境はPowerPC G3以上かインテル製のCPUを搭載したMac |
日本語入力ソフトの『egbrige Universal(イージーブリッジ ユニバーサル)』は、Macユーザーにはおなじみの“EGBRIGE"シリーズの最新版だ。今バージョンから日本語入力システム本体やツール、ユーティリティー類がUniversalアプリケーション化された。
新機能の中でも、最大の目玉は“ユニバーサルホイール”だ。文章の入力中、あるいは未入力状態でショートカットを押すとリング状にメニューが表示され、入力モードの変更や電子辞典検索、単語登録などの機能に素早くアクセスできる。
変換中に“tab”キーを押すと“ユニバーサルホイール”を表示して、類義語変換や関連文字に変換する機能を素早く呼び出せる |
文章の入力を補助する“ユニバーサルパレット”にも注目したい。選択した部分に連番を挿入したり、指定行数で強制改行する“テキスト”や、HTMLタグを差し込む“ブログ”、ビジネス用や個人用の定型文を登録しておける“定型文”など、7種類のパレットが用意されている。また、“顔文字パレット”もあり、“ラブ”“うれしい”“まったり”といったカテゴリーから多くの顔文字を簡単に入力できる。
“ユニバーサルパレット”は基本的に、挿入位置を選択した状態で記号やタグなどのボタンを押すという入力スタイルだ。画面の左/右/上にパレットをタブ状で収納しておけるので邪魔にならない。タブをクリックするとウィンドウを展開/収納できる |
変換機能としては、ユーザーの変換操作から単語を学習して、自動的に辞書に登録する“スマート訂正学習”が搭載された。“スマート履歴変換”機能で変換履歴から候補を選択することも可能だ。さらに慣用句辞書や顔マーク辞書を登録しておけば、先頭の文字を入力するだけで推測結果がスマート履歴変換の候補として呼び出されるため、文書の入力が一段と楽になる。
単語を変換したが、その単語が辞書になく、ユーザーが部分的に訂正した。この情報を学習して単語として辞書に登録するのが“スマート訂正学習”機能だ |
“スマート履歴変換”機能では、左図のように過去に入力した候補が優先的に表示される。右図のように環境設定の囲みの部分をチェックすると、推測変換ウィンドウに候補が提示されるようになる |
文字入力のすべての局面に関わる日本語入力ソフトには、何より快適な使用感が求められる。本ソフトはMac OS Xと親和性の高いインターフェースや機能の操作性など、細部までMacらしさにこだわった作りで、非常になじみやすい日本語入力環境を実現している。