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Adobe Photoshop Elements 4.0

【レビュー】すばやい補正と高度な編集機能! Photoshopとはひと味違う“ぷろなみ”

2006年06月02日 23時51分更新

文● チバヒデトシ

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赤目や肌色補正、抽出機能など補正機能が充実

Adobe Photoshop Elements 4.0
『Adobe Photoshop Elements 4.0』のメイン画面。対応OSはOS X 10.3以上。動作環境はPowerPC G3/G4/G5を搭載したMac

プロ向けの画像編集ソフトとして不動の地位を築いている『Adobe Photoshop』(以下、フォトショップ)。そのコンシューマー向けの製品がこの『Adobe Photoshop Elements 4.0』(以下、エレメンツ)だ。

本ソフトはデジカメ写真の編集に焦点が置かれており、画像レタッチの機能を豊富に搭載しているのが特徴。インターフェースがフォトショップに比べ簡略化されているほか、ツール類がウィザード形式になっていたり、各ツールの使い方を解説する“使い方パレット”を常に開いておけるなど、レタッチソフトを使ったことのないユーザーでも手軽に扱える。

新機能としては、新たにファイルブラウザーとして“Adobe Bridge”が搭載された。Exif情報やキーワードからの検索ですばやく目的の画像を見つけられる。

補正機能も充実し、光の加減で肌の色が変わってしまった画像を本来の自然な肌色に調整する“肌色補正”機能や、フラッシュで発生した赤目を自動検出して修整する“赤目補正”、被写体を簡単な操作で切り抜ける“マジック抽出”ツールなど、多様な機能を改善・搭載している。



マジック抽出1 マジック抽出2 マジック抽出3
“マジック抽出”機能では、対象部分と背景を別々に何カ所かクリックするだけで、キレイに切り抜ける。あとは別の写真に切り抜いた画像をペーストすれば、合成写真が出来上がる
赤目補正
赤目の修整は、“クイック補正”にある“自動修正”ボタンをクリック。今回から、複数の赤目があっても、自動的に解析して同時に処理してくれる
角度補正1 角度補正2
傾いた写真は“角度補正ツール”で修整。ドラッグ操作で基準線を引くだけで角度を直せる。同時に画像のトリミングも可能だ

このほか、写真のゴミやキズを除去するのに便利な“スポット修復ブラシ”やRAW形式への対応など、プロカメラマンでも納得のいく機能が盛り込まれた。

本ソフト自体は初心者向けのラインアップだが、“ぷろなみ”と冠するだけあって、その機能は初心者向けの簡易的なものにとどまらず、こと写真の補正・修正に関してはプロでも十分なレベルだ。

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