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静止画が動く“画ニメ”に、天野喜孝氏などが参加――アートなゲキメーション?

2006年05月30日 22時13分更新

文● 編集部 小林久

東映アニメーション(株)と(株)幻冬舎は30日、アニメや映画とは異なる、新しいタイプの映像カテゴリー“画ニメ”(がにめ)レーベルを立ち上げ、新事業として展開すると発表した。

作品『Fantascope ~tylostoma~』(c)YOSHITAKA AMANO,2005/TOEI ANIMATION CO.,LTD.

個人主体の制作のため、実験的手法も可能

画ニメは、絵画、イラスト、版画、CGなどに音楽や語りを織り交ぜて、“画”の持つ魅力を強調したり、物語性やメッセージ性を醸し出していく表現手法。スクロールやクローズアップなどの効果を使って“止まった絵”も劇的に見せていく。これらは、限られた作画枚数で、映像効果を高める“リミテッド・アニメーション”の手法をさらに推し進めたものだという。

アニメーションや映画の制作には、膨大な予算と人手が必要になるが、画ニメはイラストレーターを中心とした少人数で作成することが可能。低予算で実験的なアイデアを実現したり、他人の手が加わらない状態でアーチスト本来のカラーが出せる点も特徴となる。

ゲスト
ゲストとして招かれたアーチスト。左から画家の天野喜孝氏、俳優の佐野史郎氏、監督の奥秀太郎氏

まずは10作品のリリースが予定されており、これにはファイナルファンタジーシリーズのイラストで知られる画家の天野喜孝氏の原作・作画による『Fantascope ~tylostoma~』、俳優の佐野史郎氏の監督/出演による『つゆのひとしずく』などが含まれている。

また、超時空要塞マクロスやガンダムシリーズなどの作画で知られる美樹本晴彦氏の作品も近くリリースされる計画。メディアはDVDで、価格は3129円。書店などを通じて、8月1日から順次発売する。

「画ニメは大発明」と見城氏

本日・秋葉原の“東京アニメセンター「アキバ3Dシアター」”で行なわれた記者発表会には、東映アニメーション代表取締役社長の高橋浩(たかはし ひろし)氏、幻冬舎代表取締役社長の見城徹(けんじょうとおる)氏が出席。また、ゲストとして天野喜孝氏、佐野史郎氏、映画監督の奥秀太郎氏なども招かれた。

発表会風景
中央左が幻冬舎の見城氏、中央右が東映アニメーションの高橋氏

見城氏は「今まで趣味の範囲で静止画像に音楽を加えた作品などはあったかも知れないが、画ニメというタイトルを付けて商品化するのは大変な発明だと思う」とコメント。「全世界でも“GANIME”とローマ字で普遍化するようにしていきたい」と抱負を述べた。

また、「作家の村上龍氏がイラストレーターのはまのゆかさんとやっている『シールド(盾)』のような作品を画ニメの形でやってみたいということもあり得るし、宮本輝さんの作品を、女優さんがこの原作を画ニメにして出演してみたいという展開なども考えられる」と話した。

天野氏
作品のため220枚の作画を行なったという天野氏

作品のため、約220枚の作画を行なったという天野氏は「アニメーションではないし、面白いポジションだと思った」と語る。同氏は、フランスで開催される予定の“アヌシー国際アニメーションフェスティバル2006”に当初審査員として招かれたが、それを固持し、今回の作品を出展することにしたという。

佐野氏の作品は、出身地である島根県にゆかりの写真家・植田正治の作品を使ったもの。「(植田正治は)シュールレアリストの影響が多い写真家であるなと感じ、僕もその部分に強く引かれました。作品はシュールレアリズムが好きな人に見てほしいと思います」とコメントした。

森鴎外の『舞姫』を映像化した奥監督は「本を読まない人、本に興味がない人とか子供たちに読んでもらいたいと考えています」と話した。



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