パイオニア(株)は10日、東京・目黒の目黒雅叙園にてHDDカーナビゲーションシステム“カロッツェリア サイバーナビ”シリーズの最新5機種を発表した。
今回発表になったのは、7.0インチワイド液晶ディスプレーを搭載したインダッシュ型の『AVIC-VH009MD』(6月上旬発売、価格35万7000円)、『AVIC-VH009』からMD再生機能を省いた『AVIC-VH009』(6月上旬発売、価格33万6000円)、2DINサイズに7.0インチワイド液晶ディスプレーが一体となった『AVIC-ZH009』(5月下旬発売、価格29万4000円)、7.0インチワイドの液晶ディスプレーが付属するオンダッシュ型の『AVIC-XH009』(6月下旬発売、価格30万4500円)、液晶ディスプレーなしでソースユニットのみの『AVIC-H009』(6月上旬発売、価格21万円)の5機種。MD付きの最上位機種『AVIC-VH009MD』。左からリモコン、液晶ディスプレーユニット(上)、メインユニット(下)、リビングキット | MDなしの『AVIC-VH009』 |
2DINサイズの一体型タイプ『AVIC-ZH009』 | 液晶ディスプレーがオンダッシュ型の『AVIC-XH009』 | 液晶ディスプレーなしの『AVIC-H009』 |
自宅にあるインターネット回線を利用し、サイバーナビのユーザー間で情報を共有化することで利便性を高める“スマートループ構想”を取り入れているのが特徴。そのシステムとして“蓄積型プローブ”機能を搭載している。取り外して持ち運べるHDDユニット『ブレインユニット』と付属のリビングキットをUSB 2.0相当(独自コネクターを使用)でパソコンと接続し、HDD内に蓄積された渋滞やルートなどの情報をインターネット経由で同社のサーバーにアップロードする。その後、ユーザーから集められたデータをもとに統計処理、分析を行ない、ウェブ配信や最新データへのバージョンアップ時に各ユーザーへとデータを還元する仕組みだ。
取り外して自宅に持っていけるブレインユニット。自宅でリビングキットに挿入してパソコンとの連携ができる | サイバーナビユーザーと情報の共有化ができる“蓄積型プローブ” |
ナビ機能としては“マップイコライザー”を搭載。“文字拡大モード”、“住所重視モード”、“道路重視モード”、“施設重視モード”の4種類それぞれに文字の大きさや表示の有無、道路やテクスチャーの色の調整ができる。
“マップイコライザー”では、4つの表示モードが選べる | 施設重視モードをさらに強めた(レベル3)。施設の文字が立体的になっている |
そのほか、現地に着いてからの最後の5分間を短縮させる“オートパーキングメモリー”機能を搭載。目的地近くの駐車場の入り口を自動的に記憶し、次回から効率のよいルートで誘導してくれる。目的地周辺に複数の駐車場がある場合は、8ヵ所まで登録でき、過去の使用履歴や目的地との位置関係から最適な駐車場へ誘導してくれる。加えて、渋滞予測ルート検索も進化。同社の提供する“ウェザーライブ”情報を取得することで、晴れている日に空いている道、雨が降っている日に空いている道、といったような天気に対応した最適なルート検索ができる。
駐車場への最適な誘導をしてくれる“オートパーキングメモリー” | ウェザーライブ情報を利用し、当日の天気によって最適なルートを検索する |
また、5月下旬発売予定の地上デジタルTVチューナー『GEX-P9DTV』と接続すれば、地上デジタルテレビ放送の受信が可能。移動時に便利なワンセグの受信もできる。そのほか、同社のiPodアダプター『CD-IB10II』にも対応しており、タッチパネルでiPodを操作できる。
- AVIC-VH009MDスペック
- 液晶ディスプレー:7.0インチワイドTFT(800×480ドット)
- 対応メディア:DVD-Video、DVD-R/RW、dtsCD、CD-ROM、CD-DA、CD-R/RW
- 対応フォーマット:MP3、WMA、DivX3.11/4/5.2、AAC
- MD再生方式:ATRAC(SP)、ATRAC3(LP2、LP4)
- 音声出力:50W×4ch
- TVチューナー:VHF1~12ch/UHF13~62ch
- FMチューナー:FM76.1M~89.9MHz、AM522k~1629kHz
- 使用電圧/消費電流:DC14.4V/10A
- ディスプレー部サイズ/重量:幅178×奥行き166×高さ50mm/2.1kg
- ナビゲーション部サイズ/重量:幅178×奥行き161×高さ50mm/1.5kg
- リビングキットサイズ/重量:幅180×奥行き37×高さ204mm/930g