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レックスマーク、1万円を切るデジタル複合機など3製品を発表――コンセプトは“カンタンサイコー。”

2006年04月27日 16時36分更新

文● 編集部 小林久

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レックスマーク インターナショナル(株)は27日、都内で記者会見を開き、複合機3製品を発表した。

新製品
左から『X2470』、『X3470』、『X8350』

今回発表になったのは、下記の3製品。エントリー機の『X2470』は昨年7月に発表された『X2350』の後継機種で、本体サイズを小型化し、印刷速度もカラー17枚/モノクロ毎分17枚に向上した。PictBridgeにも対応する。

ミッドレンジの『X3470』はX2470の上位機で、パソコンレスで焼き増しプリントができる“セレクトシート”に対応。メモリーカードに保存した画像を直接印刷できる“カードダイレクト”機能も装備する。操作系もボタン4個とシンプルなX2470に対して、液晶ディスプレー付きの“オペレーションパネル”を採用している。

オペレーションパネルセレクトシート。焼き増ししたい写真にチェックを入れ、スキャンすると自動的に印刷される

X2470/3470はともに統合ソフトの『レックスマークイメージスタジオ』が付属。写真編集、メール添付、OCR、スキャン、コピー、PC FAXなどの機能が利用できる。また、Internet Explorerのツールバーとして動作する『Webツールバー』も新たに加わった。印刷レイアウトを用紙サイズに最適化することで、ページの右側が切れてしまうといった失敗を防げるという。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、パソコンとはUSB 2.0(Full Speed)で接続する。

X2470
3 in 1エントリー複合機
印刷解像度:4800×1200dpi、最大A4サイズ、1本インク(160×3ノズル)
用紙サイズ:A4、モノクロ毎分17枚/カラー毎分17枚
スキャナー解像度:600×1200dpi、各色12bit入力、CIS方式
幅375×奥行き286×高さ153mm、重量3.9kg
想定実売価格9980円、4月28日出荷開始
X3470
3 in 1フォト複合機
印刷解像度:4800×1200dpi、最大A4サイズ、1本インク(160×3ノズル)
用紙サイズ:A4、モノクロ毎分17枚/カラー毎分17枚
スキャナー解像度:600×1200dpi、各色16bit入力、CIS方式
幅436×奥行き373×高さ190mm、重量4.0kg
想定実売価格1万4800円、5月中旬出荷開始

ファクス付き複合機の『X8350』は、2004年9月に発表された『X7170』の後継機種で、印刷速度を高速化したほか、写真印刷機能も強化した。本体には2.4インチの液晶カラーディスブレーを新搭載し、トリミング/回転/赤目処理/色調整などに対応。PictBridgeにも対応し、メモリーカードやUSBメモリー内の画像をダイレクト印刷できる。本体も容積比で32%小型化した。

操作パネル部分。カラーディスプレーを搭載したメモリースロット。USBメモリーにも対応するため、応用範囲が広い

X8350にはユーティリティーソフトの『レックスマークビジネスセンター』が付属。コピーやファクスに加え、取り込んだ画像をPDF形式に変換する機能を提供する。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、パソコンとはUSB 2.0(High Speed)で接続する。

X8350
FAX付き4 in 1複合機
印刷解像度:4800×1200dpi、最大A4サイズ、6色カラーインク(カラー/フォト160×3ノズル、ブラック640ノズル)
用紙サイズ:A4、モノクロ毎分25枚/カラー毎分19枚
スキャナー解像度:1200×2400dpi、各色16bit入力、CIS方式
ファクス機能内蔵、最大33.6kbpsモデム
幅448×奥行き379×高さ254mm、重量7.6kg
想定実売価格2万9800円、4月28日出荷開始

価格はいずれもオープンプライスで、28日から順次出荷を開始する。



最大公約数をお手軽に提供するがテーマ

発表会には、日本法人代表取締役社長の木下聡(きのした さとし)氏のほか、シンガポールを拠点とするアジア・パシフィックゼネラルマネージャーのフランク・ホー(Frank Hou)氏、日本法人コンシューマ・プリンタ事業部マーケティングディレクターの渡邉慎司(わたなべ しんじ)氏などが出席した。

代表取締役社長の木下聡氏フランク・ホーアジア・パシフィックゼネラルマネージャ
マーケティングディレクターの渡邉聡氏“カンタンサイコー”をイメージしたキャラクターのペーパークラフト。ダウンロードサービスも提供する

欧米では約20%のシェアを持つレックスマークだが、日本では2005年度の数字で3%程度とそれほど大きな存在感を示せてはいない。

冒頭で挨拶したホー氏は「日本はレックスマークのベンチマークである」と、日本市場の重要性を強調した。一方、木下氏はレックスマークの日本法人設立から10年が経過したことに触れながら、安かろう悪かろうではなく、「最大公約数をお手軽に提供するのがレックスマーク」とし、「目新しさはないかも知れないが、使う可能性の高い機能をシンプルにパッケージ化することがコンセプトである」と述べた。また、「10年後にはある一定のシェアを獲得するとともに、レックスマークがどんな会社かイメージできるようなキラリと光る部分を持った会社に育てていきたい」という抱負も語った。

全世界のプリンター出荷実績。3%成長と成熟期に入っている(IDCの調査)さらにコモディティー化が進み、200ドル(約2万3000円)以下の製品が8割を占める状況に

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