ヤマハ(株)は20日、中小規模ネットワークの拠点向けのVPNクライアントソフト“ヤマハVPNクライアントソフトウェア”として、『YMS-VPN1』(1ライセンス)を6月上旬に発売すると発表した。価格は1万290円。併せて、10ライセンスの『YMS-VPN1-LP10』も発売する。価格は8万3790円。
『YMS-VPN1』は、(株)ディアイティが開発/販売しているVPNクライアントソフトをベースに、ヤマハ製VPNルーターに対するVPN(IPsec)の接続性を高めたのが特徴。同社製VPNルーター専用の接続設定画面“かんたんポリシーエディタ”が用意されており、10項目を設定すれば基本的なVPN設定が行なえるようになっている。IPsecの暗号化方式はDES/3DESのほかAES(Advanced Encryption Standard)にも標準で対応。NATの設定や複数のIPsecクライアントの同時利用を容易にする“NATトラバーサル”や、RADIUS認証やアカウンティングを行なえるようにする“XAUTH”にも対応する予定。
対応OSはWindows XP Professional SP2/2000、Windows Server 2003。対応するVPNルーターは、RT107e、RT300i、RTX1000、RTX1100、RTV700、RTX1500、RTX2000、RTX3000。同社では、ルーター設定例などもウェブサイトで公開するとしている。
利用期限が1ヵ月間の『ヤマハVPNクライアントソフトウェア お試し版』を5月中旬に公開する予定で、お試し版は“ライセンスキー”を入力することで製品版として利用できる。製品版の購入には、同社が発行した『ライセンスキー証明書』を販売代理店経由で販売する。サポートは“ユーザー登録サイト”(6月上旬公開予定)にライセンスキーを登録することで受けられるようになる。
