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インテル、電子マネー“Edy”を運営するビットワレットに50億円を投資と発表

2006年04月18日 21時19分更新

文● 編集部 小西利明

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インテル キャピタルによる投資の発表を行なった、インテル キャピタル アジア太平洋地域 統括ディレクターのバルン・カパー氏(左)、ビットワレット代表取締役社長の川合成幸氏(中央)、インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏 インテル キャピタルが2004年以降に投資を行なった日本企業。モバイル分野とデジタルホーム分野が主体であったが、ビットワレットはこの両分野にまたがる企業としている
インテル キャピタルによる投資の発表を行なった、インテル キャピタル アジア太平洋地域 統括ディレクターのバルン・カパー氏(左)、ビットワレット代表取締役社長の川合成幸氏(中央)、インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏インテル キャピタルが2004年以降に投資を行なった日本企業。モバイル分野とデジタルホーム分野が主体であったが、ビットワレットはこの両分野にまたがる企業としている

米インテル社の投資部門であるインテル キャピタル ジャパンと、ビットワレット(株)は18日、インテル キャピタルがビットワレットに対して、転換社債型新株予約券付社債により50億円の投資をしたと発表した。ビットワレットが運営するプリペイド型電子マネー“Edy(エディ)”を利用したインターネット環境におけるサービス普及などを目指す。

ビットワレット代表取締役社長の川合成幸氏はEdyの現状について、2005年には年間利用件数が1億1000万件、累計発行枚数約1700万枚、加盟店数約3万1000店舗など(2006年4月現在)、大きくサービスが広がっている実績を示した。特に携帯電話でのEdyサービスの利用については、3大キャリアー合わせて利用端末数300万を突破するなど、急速に普及している。川合氏はプリペイド方式で簡単に扱え、チャージ手段も多彩で集客ツールとして多様なサービスと組み合わせられるといったEdyの利点を挙げたうえで、インテルとの協力によって、リアル店舗とインターネット決済の利用の相互増幅を目指すとした。特にインターネット上の有料コンテンツ決済には、都度課金式のEdyは利用しやすい利点があるとして、両社の協力で利用を広げるという方針を示した。

Edyの累計発行枚数と加盟店数の伸びを示すグラフ Edyの機能(FeliCaとEdy対応アプリケーション)を搭載する携帯電話機による利用数を示すグラフ
Edyの累計発行枚数と加盟店数の伸びを示すグラフEdyの機能(FeliCaとEdy対応アプリケーション)を搭載する携帯電話機による利用数を示すグラフ

またインテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏も、パソコン+インターネット環境でのEdyの利便性について触れ、特に少額決済や都度課金に「かざすだけで使えるのは大きな利点」と述べて、コンテンツ決済や有料公衆無線LANの決済手段などへの応用の広がりに期待を示した。

投資により何%の株式を取得するのかといった詳細については、公開されていない。なお投資の使用目的については、リアル店舗に設置するEdy用リーダー/ライターの急増に対応するために充てる。また“PCインターネット環境におけるEdyサービスの普及加速”、“加盟店の開拓”なども使用目的に挙げられている。

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