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NTT、128bitブロック暗号“Camellia”をオープンソースとして公開

2006年04月13日 23時14分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)は13日、三菱電機(株)と共同開発した128bitブロック暗号アルゴリズム“Camellia(カメリア)”のNTT製ソースコード(C言語版とJava版)をオープンソースとして同日よりホームページで公開すると発表した。同ソースコードは、これまでホームページで公開していた“参照コード”より約3倍高速で、今後オープンソースコミュニティーに順次提供していく暗号エンジンとなる予定のものという。

ブロック暗号標準化の現状
ブロック暗号標準化の現状

“Camellia”は、鍵長が128bit/192bit/256bitの暗号鍵を利用できる128bitブロック暗号で、現在主流の64bitブロック暗号(Triple DES)と比べて安全性が非常に高いうえ、処理速度が4~5倍高速となっており、“AES(Advanced Encryption Standard)”と同等の安全性と処理性能を持つのが特徴。国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)や、IETF(Internet Engineering Task Force)などにより暗号の標準化規格や推奨規格となっている。

同社では、三菱電機の合意に基づき、基本特許無償許諾契約を締結しなくてもCamellia基本特許を無償できるようにしたとしており、Camelliaを搭載する製品の開発や事業化を行なう企業や法人に対して、技術支援や導入支援などのサポートも行なうという。

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