米ソネット・テクノロジーズ(Sonnet Technologies)社は13日、WindowsとMacintosh両方に対応したシリアルATAインターフェースカード(SATAホストコントローラー)と、HDDケース(SATAドライブケース、Windowsには後日対応)を発表した。
『TEMPO SATA E4P』。ポートマルチプライヤ機能に対応する | ポートマルチプライヤ対応のHDDケース『Fusion 500』。写真は試作機 |
今回発表になったのは以下の製品。
- TEMPO SATA E4P
- SATAホストコントローラー、PCI Express x4接続、4チャンネル(外部接続)
- 最大3Gbps(SATA I/II対応)
- ポートマルチプライヤ機能、ホットスワップ対応
- 価格4万1790円、13日出荷開始
- TEMPO SATA E4I
- SATAホストコントローラー、PCI Express x4接続、4チャンネル(内部接続)
- 最大3Gbps(SATA I/II対応)
- ホットスワップ対応
- 価格2万7090円、13日出荷開始
- TEMPO SATA X4P
- SATAホストコントローラー、PCI-X接続、4チャンネル(外部接続)
- 最大3Gbps(SATA I/II対応)
- ポートマルチプライヤ機能、ホットスワップ対応
- 価格4万1790円、13日出荷開始
- Fusion 500P
- SATAドライブケース、最大3.5インチ×5台のHDDを内蔵
- ポートマルチプライヤ機能、ホットスワップ対応
- 本体サイズと重量:未公開
- 価格7万2240円、今月下旬出荷開始
“ポートマルチプライヤ”は、1本のケーブルで複数のHDDを接続できるSATAの拡張機能。TEMPO SATA E4P/X4PとFusion 500Pを組み合わせた場合、4ポート×5台=最大20台のHDDを接続可能となる。ポートマルチプライヤを利用するためには、HDDケースとインターフェースカードのそれぞれが同機能に対応していなければならない。
ポートマルチプライヤの概念図。1つのチャンネルで複数のHDDを扱える | 写真のように1本のケーブルで5台のHDDを収納したケースに接続できる |
なお、今回発表されたTEMPO SATA E4P/E4I/X4PはいずれもハードウェアRAIDには未対応となるため、ストライピングやミラーリングなどの構成を選択する場合は、Mac OS XやWindows XPが提供するソフトウェアRAID機能を利用する必要がある。外付けドライブからのブートに関しては現状で未対応だが、近々ファームウェアのバージョンアップで対応していく予定。HDDケースのFusion 500Pは電源を投入した状態でのドライブ交換(ホットスワップ)に加え、ファンの交換も可能となっている。
国際営業担当副社長のヴィッキー・H・バークハード氏。 |
本日、米ソネット・テクノロジーズ社の国内販売代理店である(株)シネックスで開催された製品発表会には、国際営業担当副社長のヴィッキー・H・バークハード(Vicki H. Burkhard)氏が来日して出席した。
米ソネット・テクノロジーズはMacintosh用のプロセッサーアップグレードカードなどの開発と販売で知られるが、約2年前からWindowsパソコンでも利用できるインターフェースカードの開発に着手している。特にSATA製品を注力分野と位置づけており、自社の売り上げに占める割合を現状の15%から、1~2年の間に60%まで増やしていきたい考えだという。
製品をデモするシネックスの田中氏(左)、米インテル社のベンチマークテスト『Iometer』を利用したテスト。Windows XPでストライピングを構成し、32KBのシーケンシャルリードを行なっている。毎秒96~98MB程度の速度が出ていた |
また、バークハード氏は、同社が提供するiPod関連製品の開発状況に関してもコメント。iPod nano対応のFMトランスミッターを近々市場投入すること、第5世代iPodで最大40時間のビデオ再生を可能にする外付けバッテリーを開発中であることなどを明らかにした。なお、ハードウェアRAID機能を持つSATAインターフェースカードに関しては、開発中としたが、仕様や発売時期に関しては未定であるという。