アビーから、以前紹介したアルミ製ミドルタワーケース「AS Enclosure M2」の後継モデルとなる「AS Enclosure M3」が近日登場予定だ。オプションキットで拡張ベイや電源を増設できるのが大きな特徴となっている。このオプションパーツと本体を組み合わせることにより、電源×3、5インチベイ×8、3.5インチシャドウベイ×10と、最強の拡張性を持ったケースが完成する。
アビー製のアルミ製ミドルタワーケース「AS Enclosure M3」 |
前作「AS Enclosure M2」同様、マザーボードを従来のATXケースとは逆向きになるようにマウントする構造となっている。ファンは前面にフィルター付き12cm吸気ファンを1基、リアに12cm排気ファンを1基搭載している。リアのファンは前後に位置を調節できるため、CPUクーラーのすぐ近くに排気ファンを設置することも可能だ。拡張ベイは5インチベイ×6(うち1基は電源やリセットボタンなどで使用/もう1基は3.5インチベイと共有)、3.5インチシャドウベイ×4という構成となっている。カラーはブラックとシルバーの2色を用意する。
ケース内部の様子。拡張ベイは5インチベイ×6、3.5インチシャドウベイ×4で、電源は未搭載 | リアの排気ファンは前後の位置を調節可能。CPUクーラーのすぐ近くにファンを移動できるため、ファンレスCPUクーラーを使用する人にはありがたい仕様といえる |
また、本製品はオプションパーツでケースを拡張できるのが特徴だ。これはケース内にベイやファンを増設するといった強化パーツの類ではなく、ケースを増築し、大きさ自体を変えてしまうという、タワーケースでは他に類を見ない設計となっている。ケースの土台として設置する「M3 HDDエクステンション」は、3.5インチシャドウベイ×6と電源ベイを備えており、本パーツの上にケースを乗せ、ネジ留めして固定する仕組みだ。電源を設置しない場合は、電源ベイの部分にさらにシャドウベイを3基増設できる。
もう1つのオプションパーツ「5.25エクステンション」は5インチベイ×2と電源ベイを備えており、こちらはケースの上に設置してネジで固定する。2つのオプションパーツと本体を組み合わせると、電源×3、5インチベイ×8、3.5インチシャドウベイ×10と、最強の拡張性を持ったケースが完成する。
同社によると「AS Enclosure M3」の発売日はシルバーモデルが14日、ブラックモデルが18日で、どちらも予価は3万4800円前後とのこと。オプションパーツは今月中発売予定で、「M3 HDDエクステンション」は予価1万4800円、「5.25エクステンション」は予価1万3800円としている。
ケースの土台として設置するオプションの増設パーツ「M3 HDDエクステンション」 | 「M3 HDDエクステンション」をケースの下に設置した様子。3.5インチシャドウベイ×6と電源ベイを装備。電源を設置しない場合は、電源ベイの部分にさらにシャドウベイを3基増設できる |
ケース本体底面のプレートを外すと、「M3 HDDエクステンション」に増設したHDDなどのケーブルを本体内に引き回せるようになっている | 「M3 HDDエクステンション」の前面には任意で12cmファンを1基設置可能。25mm厚だけでなく、35mm厚のファンも搭載できる |
「M3 HDDエクステンション」にはケース本体と同じ素材が使用されているため、本体と組み合わせても外観が損なわれない | 「5.25エクステンション」をケースの上に設置した様子。5インチベイ×2と電源ベイを備えており、こちらはケースの天板を外してネジで固定する仕組み。カラーが違うが、これはシルバーモデルの「5.25エクステンション」を使用したため |