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ソニー、使いやすくなった携帯録画予約やデジタル放送をPSPに転送できるHDD/DVDレコーダー“スゴ録”を発表!

2006年04月10日 15時02分更新

文● 編集部 小西利明

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400GB HDDを内蔵するデジタル放送対応HDD/DVDレコーダー“スゴ録”『RDZ-D97A』
400GB HDDを内蔵するデジタル放送対応HDD/DVDレコーダー“スゴ録”『RDZ-D97A』

ソニーマーケティング(株)は10日、地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー内蔵HDD/DVDレコーダー“スゴ録”シリーズ3機種の新製品を発表した。携帯電話経由での録画機能をより使いやすく強化したほか、録画済み番組の重要なシーンだけを抜き出して再生する“ダイジェスト再生”などの特徴を備える。価格は全製品オープンプライス。

HDD容量は250GBだが、機能面ではD97Aと遜色ない『RDZ-77A』 ネットワーク関連機能やPSPへの番組書きだし機能はもたないが、HDDは400GBを内蔵するベーシックなモデル『RDZ-D87』
HDD容量は250GBだが、機能面ではD97Aと遜色ない『RDZ-77A』ネットワーク関連機能やPSPへの番組書きだし機能はもたないが、HDDは400GBを内蔵するベーシックなモデル『RDZ-D87』

発表された新製品は、400GB HDD内蔵の『RDZ-D97A』、250GB HDD内蔵の『RDZ-D77A』、400GB HDD内蔵の『RDZ-D87』の3機種。全機種がデジタル放送チューナーを内蔵。デジタル放送とアナログ放送の2番組同時録画が可能である。デジタル×2やアナログ×2の同時録画はできない。またRDZ-D87は後述する“おまかせ・スゴ録”やネットワーク関連機能を搭載しないベーシックなモデルとなっている。

携帯電話から録画予約のイメージ画面
携帯電話から録画予約のイメージ画面

新しいスゴ録の第1の特徴は、従来のリモート録画予約機能の欠点を改善した、“携帯予約機能”(リモート録画予約)にある。既存のHDDレコーダーが搭載するリモート録画予約の多くは、電子メールで予約情報を送信する方法をとるものが多い。この場合、HDDレコーダー側でメール受信の設定を行なう必要があるほか、予約情報取得の間隔はメールチェックの時間に依存するため、たとえば放送直前の番組を予約しようとしても、メール受信の設定次第では間に合わないことがあった。新しいスゴ録ではこれらの欠点を解消すべく、独自のリモート録画予約用サーバーを用意。携帯電話から番組予約用サイトにアクセスしてリモート録画予約を行なうと、サーバーからユーザー宅のスゴ録に予約情報が配信されて、ほぼリアルタイムでの予約を可能とした。予約の完了通知や重複予約が発生した場合の通知を携帯電話側で受け取ることもできる。リモート録画予約サービスの利用は無料(通信費用は除く)。

リモート録画予約機能を使うには、ユーザー宅側がインターネットへの常時接続が可能な環境が必要。発表時点で対応する携帯電話機は『FOMA SO902i』(標準搭載の“Gガイド番組表リモコン”のバージョンアップが必要)だけだが、今後発売予定のFOMA対応携帯電話機の一部でも標準対応が予定されている。スゴ録シリーズが搭載しているキーワードや好みジャンルによる番組自動予約機能“x-おまかせ・まる録”も継承しており、リモート録画予約を組み合わせることで、“テレビ録画は万全”とうたっている。



訂正:掲載当初、“ルーターがUPnPに対応している必要がある”と記載していましたが、同社から訂正があり、正しくはUPnPへの対応は必要ありません。ここに訂正いたします。(2006年4月10日)

もうひとつの大きな特徴である“ダイジェスト再生”は、録画済み番組から見所と思われるシーンを自動抽出し、見所シーンだけのダイジェスト版を見る機能である。ダイジェスト版の抽出は録画と同時に行なわれるため、録画後すぐに見られる点を特徴とする。また見所シーンの抽出を音量の変化だけでなく映像の変化にも着目して行なうため、シーン検出の精度が高いほか、特定ジャンルに依存しない点なども特徴としている。

“ダイジェスト再生”のイメージ画面。明るい水色のバーの部分が、ダイジェストされる部分 ダイジェストで再生する時間は、5段階から選択可能
“ダイジェスト再生”のイメージ画面。明るい水色のバーの部分が、ダイジェストされる部分ダイジェストで再生する時間は、5段階から選択可能

RDZ-97Aと77Aは、録画番組を(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機『PlayStation Portable』(PSP)で視聴可能な形式に自動変換して書き出す“おでかけ・スゴ録”機能も搭載する。HDDレコーダー側とPSPをUSBケーブルで接続し、PSPに挿入したメモリースティックPROデュオに録画番組を出力できる。同様の機能は2005年9月に発表された『RDR-AX75』でも搭載していたが、録画~転送ができるのはアナログ放送のみだった。新製品では新たにデジタル放送番組のPSPへの書き出し(ムーブ)も可能になった。変換後の映像はMPEG 4-AVC形式で、解像度はQVGA、ビットレートは768kbpsまたは384kbps。さらにダイジェスト再生と同様のダイジェスト版をPSP側に出力する機能も備えている。

“おでかけ・スゴ録”の転送画面のイメージ
“おでかけ・スゴ録”の転送画面のイメージ

そのほかにもD97A/D77Aは、DLNA対応のメディアサーバー機能も備えており、LANで接続されたDLNA対応TVやパソコン、DLNA対応メディアプレーヤー“ルームリンク”『VGP-MR200』などのDNLA対応クライアント側で、録画したデジタル/アナログ番組を再生する機能も備えている。レコーダー側で再生中でも、同時にDLNA対応クライアントに対して番組を配信することも可能である。

内蔵する光学ドライブは16倍速DVD±Rに対応したDVDスーパーマルチドライブで、DVD±R/R DL/RWへの録画が可能となっている。DVD-RAMは再生のみの対応。主な入出力端子は、HDMI出力、コンポーネントビデオ出力、D4出力が各1系統、Sビデオ出力とコンポジットビデオ出力が各2系統、Sビデオ入力とコンポジットビデオ入力は各3系統備える。i.LINK入力、光デジタルオーディオ出力、同軸デジタルオーディオ出力も備える。

本体サイズは共通で幅430×奥行き346×高さ84.2mm。重量は約5.7kg(D87のみ約5.6kg)。予想実売価格は、最上位機種のRDZ-D97Aが17万円前後、RDZ-77AとRDZ-87Aは14万円前後と想定されている。

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