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マイクロソフト、担当副社長が“Windows Mobile”のビジョンについて語るラウンドテーブルを開催

2006年03月20日 17時16分更新

文● 編集部 小西利明

W-ZERO3を手にWindows Mobileの現状について語る、米マイクロソフト社 モバイル&エンベデッド デバイス部門およびコミュニケーションズ セクター ビジネス担当シニアバイスプレジデントのピーター・クノック氏
W-ZERO3を手にWindows Mobileの現状について語る、米マイクロソフト社 モバイル&エンベデッド デバイス部門およびコミュニケーションズ セクター ビジネス担当シニアバイスプレジデントのピーター・クノック氏

マイクロソフト(株)は20日、都内の本社にて報道関係者向けのラウンドテーブルを開催した。会場では米マイクロソフト社 モバイル&エンベデッド デバイス部門およびコミュニケーションズ セクター ビジネス担当シニアバイスプレジデントのピーター・クノック(Pieter Knook)氏が、携帯機器向けOS“Windows Mobile”の動向について語った。

クノック氏は冒頭で同社のモバイル分野におけるビジョンやWindows Mobileの現状について簡単に述べ、時間のほとんどを報道陣との質疑応答に費やした。クノック氏はモバイル機器に関する部門はマイクロソフト社内では最も小規模としながらも、将来の同社の成功には欠かせないと述べた。そしてモバイル機器について、Windows Mobileを採用した(株)ウィルコムの『W-ZERO3』や米国で販売されているスマートフォンを手に取りながら、「パソコンの前に座っていなくても、(無線データ通信により)コンタクトできるという価値の高いものである」と重要性をアピールした。

Windows Mobileの3年間での成果。3年で多くの携帯機器メーカーに採用されたほか、莫大な数のWindows用アプリケーションやサービスの利用も可能という利点を持つ
Windows Mobileの3年間での成果。3年で多くの携帯機器メーカーに採用されたほか、莫大な数のWindows用アプリケーションやサービスの利用も可能という利点を持つ

Windows Mobileのビジネス状況については「市場に対していいスタートを切れた」とし、2002年のスタートから現在までの3年で、全世界に102の通信事業者、100を超える搭載デバイス、47の機器ベンダーを擁するまで成長していると説明。またWindows Mobileであればモバイルデバイスからそのほかの同社ソフトウェア資産に接続できるとして、2億人のHotmailユーザーを代表に、3億を超えるパソコン用のWindows Media PlayerのダウンロードやMSN Messenger、Exchange Serverなどパソコン向けコンテンツやネットワークサービスをモバイルデバイスでも利用できると、その利点を述べた。

質疑応答については、重要なものをQ&A形式でお伝えする。

[プレス] 先頃米インテル社から発表された“Ultra-Mobile PC(UMPC)”は、W-ZERO3のような多機能なモバイルデバイスと競合する製品に思えるが、どう考えているか。
[クノック] エンドカスタマーにはいろいろな選択肢があり、マイクロソフトはすべての選択肢を確保したい。UMPCはWindowsベースで、ARMアーキテクチャーのCPUで動くWindows CEを使った製品とは異なる。もうひとつの違いは、当初のUMPCは無線データ通信の接続機能がなく(編注:携帯電話やPHSのような無線通信手段を標準搭載しないの意)、キーボードも持たない。一方W-ZERO3はキーボードもあり、タブレットのような役割もできる。状況によっては用途が重なる場合もある。エンドユーザーにとっては、UMPCの方がW-ZERO3のような端末より使いやすいこともあると思う。フルのアプリケーションの用途にとっては、UMPCの方が使いやすいと思う。小さい筐体で無線通信を使いたいという場合は、W-ZERO3の方が適切だ。
[プレス] 通話とショートメッセージ、簡単なウェブブラウジングができる程度の低機能の端末も市場は大きいのではないか。低機能端末向けにもWindows Mobileを訴求していくのか。それとも高機能の高級品向けでいくのか。
[クノック] 音声通話や簡単なインターネット利用くらいの用途では、このような(W-ZERO3のような)端末は高くつく。このような端末を欲するユーザーは、Windows Mediaのコンテンツを見たいとか、コンパクトな携帯端末向けHTMLではなく、フル機能でのウェブブラウジングをしたいとか、パソコンで見るようなコンテンツを、携帯電話よりも大きな画面で見たいという人だろう。しかし別の端末では、パソコン用電子メールとの同期やWindows Mediaの機能を備えながら、シンプルな筐体で携帯用に意図されており、W-ZERO3などよりも安く機能の限られたものもある。こうした機器はフル機能のスマートフォンとは別の市場になると考える。
[プレス] パソコン用のInternet Explorerは、IE7でCSSやAjaxサポートの改善、RSSサポートなど機能面でだいぶ拡張される。それに比べるとWindows Mobile用のウェブブラウザーは、機能面で差がついてしまう。Windows Mobile用ウェブブラウザーのアップデートの予定や方向性について聞かせてほしい。
[クノック] メモリーも筐体も小さい端末と、パソコンでは差異がある。だからIE7の全機能が必ず盛り込まれるとは限らない。具体的にはまだ言及できないが、Windows Mobileでの新機能について具体的なアナウンスをできる時期が来るだろう。大きなメリットとしては、Windows Mobileは毎年リリースされている点がある。毎年1回リリースすることで、Windows側のアップデートをWindows Mobileでも生かせる。
[プレス] Windows Mobile向けのアプリケーション開発者支援について、米国ではどのようなことを行なっていて、日本ではどのようなことを今後行なう予定か。
[クノック] 開発者に対して行なっているのは、まず正しい情報を提供することにある。何が可能で、どのツールを使えばよいのか。ほかの人はどのようなやり方をしているのかといった情報を提供する。ご存じのとおり、マイクロソフトには非常に大きな“MSDN(Microsoft Developer Network)”という開発者向け環境がある。MSDNの中にWindows Mobileをターゲットとしている人向けのコンテンツがある。またWindows Mobileでの開発にフォーカスしたデベロッパーカンファレンスも開催している。こうした催しは通常は米国ラスベガスから始めて、世界中で行なう。日本でも行なう。
[プレス] Windows Mobile端末が今後も広がっていくと、携帯電話事業の収益モデルも変化していくのだろうか。
[クノック] はい。ウィルコムさん自体が変わってきていると思う。ウィルコムはW-ZERO3で新規ユーザーを引きつけることができた。ビジネスユーザーがセキュリティーを保たれた形でメールを使いたいという場合は、Windows Mobile端末は今の携帯電話ではできないことができる端末として認識されている。ですので、コンシューマーだけでなくビジネスユーザーにも応えられるということだ。そしてビジネスユーザーの方がコンシューマーよりも儲けられる対象だと思う。日本ではデータ収入が減少傾向にあると聞くが、ビジネスユーザーが増えることで減少をまかなえる。なぜならWindows Mobileのリッチなアプリケーション、インスタントメッセンジャーやWindows Media、ビデオの検索などより複雑なアプリケーション開発もできるので、それらによって新しいメリットを提供できると思う。

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