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SII、Bluetoothで携帯電話機と通信を行なう腕時計の実験機を開発

2006年03月02日 17時30分更新

文● 編集部

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セイコーインスツル(株)は2日、携帯電話機との通信をBluetoothで行なう腕時計の実験機を開発したと発表した。

実験機
開発した腕時計の実験機

実験機は、腕時計と携帯電話機との通信をBluetoothで行なう“BT Watch”規格を搭載したもので、既存のBluetooth搭載携帯電話機を利用して、通信の手順や操作性などのシミュレーションを行なったという。ただし、携帯電話機には“BT Watch”規格が搭載されていないため、“SPP:Serial Port Profile(シリアルポート・プロファイル)”上に、“HFP:hands Free Profile(ハンズフリー・プロファイル)”を仮想的に実装したという。

“BT Watch”規格には、2005年12月に“モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC:Mobile Computing Promotion Consortium)”が策定した技術仕様“TR-006 ver.1.3”を採用。同社では、携帯電話機の機能や情報をBluetooth経由で外部に出力する独自のアプリケーションソフトを開発することで、“BT Watch”の機能だけでなく、携帯電話機への着信メールの差出人名/件名などを表示する機能を追加し、検証しているという。

実験機の主な機能は、音声着信やメール着信を腕時計の振動や音で知らせ、音声着信時には発信者名を表示し、TR-006では未策定のメールの差出人名/件名を表示する“着信のお知らせ1”、バッグやポケットの中の携帯電話機への音声着信を、腕時計の操作で保留応答や着信拒否する“着信のお知らせ2”、携帯電話機と腕時計の距離がある程度離れ、リンクが切れた場合に腕時計がアラートを発する“置き忘れ防止”、携帯電話機の着信音を腕時計からミュートしたり解除したりする“着信音のミュート及び解除”、腕時計の時刻を携帯電話機の時刻に同期させる“時刻情報の同期”など。

同社では、実験機で得られた情報をベースに、通信手順の完成度を高めるとともに、魅力のあるアプリケーションの開発を進め、2007年を目標に製品化の時期を具体的に示していく予定としている。

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