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魔裟斗プロデュースZippoからフェラーリまで買える!?――KDDI、1400以上の店舗を備えた携帯電話/パソコン向けショッピングモール“au Shopping Mall”を本日よりオープン

2006年02月23日 19時17分更新

文● 編集部 小西利明

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“au Shopping Mall”とのコラボレーションで販売される衣装に身を包んだモデルさん 実機で表示したau Shopping Mallのトップ画面
“au Shopping Mall”とのコラボレーションで販売される衣装に身を包んだモデルさん実機で表示したau Shopping Mallのトップ画面

KDDI(株)は23日、au携帯電話向けインターネットサービス“EZweb”上に、ショッピングモールサイト“au Shopping Mall”をオープンしたと発表した。約1400店舗、57万アイテムを取り扱うほか、同サイト限定品やコラボレーションアイテムなどをラインナップ、携帯電話料金でのまとめ払いなどにより、同種のサービスとの差別化を図る。

書籍やゲームソフト販売、有料音楽配信など、携帯電話をプラットフォームとした有料データ配信やリアルな物販ビジネスへと拡大を広げるauが、本格的なショッピングモールサイト運営をスタートした。au Shopping Mallは同社と、オークション・通販サイト“ビッダーズ”を運営する(株)ディー・エヌ・エー(DeNA)の協業により開設されたショッピングモールサイトである。au携帯電話もしくはパソコンからアクセスでき、1400以上の仮想店舗、57万以上のアイテム数を揃える。au携帯電話のユーザーなら、携帯電話契約時の登録情報を利用したワンクリックでの会員情報入力が可能で、支払いにもクレジットカード払いや銀行振込などに加えて、au携帯電話の料金支払いに購入代金を合算して支払う“まとめてau支払い”を用意するなど、携帯電話サービスとの密な連携を特徴としている。またポイント制度も導入し、獲得したポイントはau Shopping Mall上のどのショップでも利用可能である。

左から、DeNA 代表取締役社長の南場智子氏、KDDI 執行役員 コンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏、同コンテンツ・メディア事業本部 コンテンツ・EC本部長の長島孝志氏
左から、DeNA 代表取締役社長の南場智子氏、KDDI 執行役員 コンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏、同コンテンツ・メディア事業本部 コンテンツ・EC本部長の長島孝志氏

同日、東京原宿の“KDDI DESIGNING STUDIO”で開催された記者説明会で、同社執行役員 コンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏は、テストケースとしてスタートしたCD販売サイト“au Records”や書籍販売サイト“au Books”が、昨年のスタート後1年で約8倍の売上を上げるまで成長し、月商で1億円程度となるなど、モバイルeコマース(EC)市場が大きく拡大している実例を挙げて、携帯電話から4~8桁の暗証番号だけで買える手軽さが、ユーザーに大きく支持されているとした。特に支払い方法に関しては、まとめてau支払いの利用者が約70%にもなるなど、手軽な支払い方法が好評を博している点を、データを元に強調した。またモバイルEC市場の拡大は、データ通信の定額制度が普及したことで、データ量をあまり気にせず高精細な商品画像や映像を利用できるようになった点が背景にあるという。

CD販売サイト“au Records”と書籍販売サイト“au Books”の売上推移。急激な拡大を示している 2004年1月期を100%とした、“まとめてau支払い”利用率の拡大を示すグラフ。携帯電話でデジタルコンテンツを買うのと同じ感覚で物販が可能な手軽さが受けているという
CD販売サイト“au Records”と書籍販売サイト“au Books”の売上推移。急激な拡大を示している2004年1月期を100%とした、“まとめてau支払い”利用率の拡大を示すグラフ。携帯電話でデジタルコンテンツを買うのと同じ感覚で物販が可能な手軽さが受けているという

高橋氏はau Shopping Mallの特徴として、auで展開されるさまざまなコンテンツサービス“EZメディア”との連携も挙げた。一例として挙げられたのは、携帯電話とパソコンの連動を目指すポータルサイト“DUOGATE”にて提供されるブログサービス“DUOBLOG”。携帯電話からも書き込める手軽さが評価されているとのことで、ショッピングブログを開設するなどにより、DUOBLOGの閲覧者をau Shopping Mallにしたいとのことだ。また携帯機器向け地上デジタル放送“ワンセグ”との連携も検討しており、放送局との協議を行なっているとのこと。

auで展開されるコンテンツサービスや、ワンセグ対応携帯電話を使った放送との連携も視野に入れて、集客効果を高めるプランも検討されている
auで展開されるコンテンツサービスや、ワンセグ対応携帯電話を使った放送との連携も視野に入れて、集客効果を高めるプランも検討されている

販売されるアイテムを差別化することでの、集客力向上も重視されている。特に今回の説明会では、ショップやタレントと連携した、限定品やコラボレーションアイテムなどを揃える点がアピールされた。まずオープン記念のキャンペーンの1つとして、女優の土屋アンナさんとジーンズブランド“EDWIN”とのコラボレーションによる女性向けジーンズ『au×EDWIN×土屋アンナ』を限定販売する。またこのジーンズをモチーフとしたショートムービーも公開される。それ以外にもファッション雑誌やタレントとのコラボレーションも多数展開するほか、高級輸入車専門サイトでは、なんと2100万円の限定モデル『フェラーリF360』も販売されるというから驚きだ。

同モール限定のコラボレーションアイテムなどを多数展開することで、他のショッピングモールとの差別化を打ち出す フェラーリ専門店“アリアガレージ”は、なんと2100万円の稀少モデルフェラーリを販売! 携帯電話で高級スポーツカーを買う時代が来たのだろうか
同モール限定のコラボレーションアイテムなどを多数展開することで、他のショッピングモールとの差別化を打ち出すフェラーリ専門店“アリアガレージ”は、なんと2100万円の稀少モデルフェラーリを販売! 携帯電話で高級スポーツカーを買う時代が来たのだろうか

説明会にはゲストとして、au Shopping Mallでオリジナルアイテムを販売するタレントの梨花さんと格闘家の魔裟斗さんも登場した。モデルとしても活躍する梨花さんは、自らがプロデュースした白のワンピース『梨花×BannerBarrett コットンワンピース』と、ゴールドのアクセサリー『梨花×AHKAHクレオクロススペシャルネックレス』を身につけて登場し、“大人でもかわいい”を目指したデザインコンセプトなどについて語った。魔裟斗さんのコラボレーションアイテムは、300個限定の『MIC×魔裟斗コラボレーションZIPPO』。シルバーアクセサリー販売の(株)マツ・インターナショナルと制作した、ロゴ入りZIPPOライターである。

同モールでコラボレーションアイテムを販売する梨花さん(左)と魔裟斗さん 販売店と魔裟斗さんのトレードマークやイニシャルが合体して彫り込まれた『MIC×魔裟斗コラボレーションZIPPO』
同モールでコラボレーションアイテムを販売する梨花さん(左)と魔裟斗さん販売店と魔裟斗さんのトレードマークやイニシャルが合体して彫り込まれた『MIC×魔裟斗コラボレーションZIPPO』

2人は身近な携帯電話でいつでも買える物販サイトの便利さを評価し、実際にau Shopping Mallで買ってみたいものとして、魔裟斗さんは「電化製品が好き。コーヒーを作るのが壊れたのでそれを」、梨花さんは「部屋のインテリアに凝っているので、観葉植物などを」と語った。

au Shopping Mall内で雑貨を販売する“ヴィレッジヴァンガード”では、お馴染みのアスキーアートが描かれたこんなカップも販売されるとのこと
au Shopping Mall内で雑貨を販売する“ヴィレッジヴァンガード”では、お馴染みのアスキーアートが描かれたこんなカップも販売されるとのこと

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