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キヤノン、ハイアマチュア向けのデジタル一眼レフ『EOS 30D』を発売

2006年02月22日 16時06分更新

文● 編集部

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は22日、ハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラとして、820万画素CMOSセンサーを搭載した『EOS 30D』を3月中旬に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は16万円前後。併せて、交換レンズ『キヤノンズームレンズ EF-S17-55mm F2.8 IS USM』と『キヤノンレンズ EF85mm F1.2L II USM』を発表した。価格と発売予定日は、『キヤノンズームレンズ EF-S17-55mm F2.8 IS USM』が14万3000円(税別)で5月下旬で、『キヤノンレンズ EF85mm F1.2L II USM』が23万5000円(税別)で3月中旬。

本体正面 本体背面
本体正面本体背面
『EOS 30D』

『キヤノン EOS 30D』は、APS-Cサイズ(35.8×23.9mm)で有効約820万画素(総約850万画素)のCMOSセンサーを搭載し、上位機種と同じ映像エンジン“DIGIC II”と3枚構成のLPF(ローパスフィルター)を採用するのが特徴。2004年8月に発表した『EOS 20D』の後継機種となる。連写機能が強化されており、毎秒5枚で約30枚となった(従来は23枚)。低速連続撮影(毎秒3枚)のドライブモードの追加や、4段階に増えたバッテリーチェック表示、エラー発生時のガイダンス表示を始めとして、細かい部分でも従来のユーザーからの要望を反映したという。起動時間は約0.15秒。対角方向にもAFフレーム(測距点)を持たせた中央部でF2.8対応の高精度9点測距AFセンサーや、フィルムを選ぶ感覚でスタンダード/ポートレート/風景/ニュートラル/忠実設定/モノクロの6種類から、写真表現や目的に合わせて最適なスタイルを選択できる独自機能“ピクチャースタイル”など、従来からの機能も継承している。シャッター速度は30秒~1/8000秒で10万回の耐久性を持つという。ISO感度は100~1600に対応し、ISO 3200相当に感度拡張することも可能。

ファインダーはペンタプリズムを採用し、視野率が約95%、倍率は約0.9倍で、フォーカシングスクリーンはプレシジョンマット(固定)となる。モニター用の液晶パネルは、2.5インチ約23万画素で、視野角は上下/左右170度。マウントはキヤノンEFマウントに対応する。最大記録解像度は3504×2336画素で、記録形式はJPEG(DCF2.0)とRAW(12bit)に対応し、同時記録も可能。記録メディアはCFカード Type I/II。インターフェースはUSB 2.0(Hi-Speed)とビデオ出力(NTSC/PAL選択)を装備し、ダイレクトプリント機能はCPダイレクト、Bubble Jetダイレクト、PictBridgeをサポートする。電源はバッテリーパック(BP- 511A/-514/-511/-512)を1個使用し、省電力化を図ったことにより、常温(20度)で約1100枚(従来1000枚)、低温(0度)で約900枚(従来750枚)/約600枚(ストロボ50%使用時)の撮影が可能となっている(CIPA準拠)。ボディー外装はマグネシウム合金製で、本体サイズは幅144×奥行き73.5×高さ105.5mm、重量は約700g。

RAW画像編集ソフトや画像管理ソフトなどのアプリケーションを収録した『EOS DIGITAL Solution Disk』が付属する。対応OSは、Windows XP/2000、Mac OS X 10.2~10.4。対応機種はPentium III-750MHz以上、256MB以上のメモリーを搭載したPC/AT互換機、PowerPC G3-400MHz以上と256MB以上のメモリーを搭載したMacintosh。そのほか、バッテリーチャージャー(CG-580)、バッテリーパック(BP-511A)、インターフェースケーブル(IFC-400PCU)、ビデオケーブル(VC-100)、ワイドストラップ(EW-100DGR)などが同梱される。

本体単体のほか、レンズとのセットとして『キヤノン EOS 30D EF-S17-85 IS U レンズキット』と『キヤノン EOS 30D EF-S18-55 II Uレンズキット』も同時に発売する。

EF-S17-55mm EF85mm
『キヤノンズームレンズ EF-S17-55mm F2.8 IS USM』『キヤノンレンズ EF85mm F1.2L II USM』

併せて発表された交換レンズは、『キヤノンズームレンズ EF-S17-55mm F2.8 IS USM』がAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したEOS DIGITALシリーズ向けで、『キヤノンレンズ EF85mm F1.2L II USM』はすべてのEOSシリーズ向けの製品。『キヤノンズームレンズ EF-S17-55mm F2.8 IS USM』は、開放F値が2.8の35mm判換算で27~88mm相当の大口径標準ズームレンズ。シャッター速度換算で3段ぶんの手ぶれ補正機能を搭載する。非球面レンズとUDレンズを採用した12群19枚構成で、最短撮影距離は0.35m。最大撮影倍率は0.17倍。本体サイズは直径83.5×奥行き110.6mm、重量は645g。フィルター径は77mm。『キヤノンレンズ EF85mm F1.2L II USM』は、開放F値が1.2と明るい大口径の中望遠レンズで、研削非球面レンズ1枚を含む7群8枚構成。最短撮影距離は0.95m。本体サイズは直径91.5×奥行き84mm、重量は1025g。フィルター径は72mm。

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