SDプロジェクター『TH-P1SD』 | ワイヤレスプロジェクター『TH-LB50NT』 |
松下電器産業(株)は7日、SDメモリーカードスロットを搭載し、静止画や動画をパソコンを使わずに表示できる小型液晶プロジェクター『TH-P1SD』と、無線LAN経由でパソコンとワイヤレス接続が可能な“ワイヤレスプロジェクター”『TH-LB50NT』など、計4製品を発表した。
- TH-P1SD
- 液晶パネルサイズ:0.6インチ
- 光源ランプ:130W UHMランプ
- 光出力:1500ルーメン
- 解像度:800×600ドット
- 映像入力:SDメモリーカード、アナログRGB(15ピン)、ビデオ入力、Sビデオ入力
- サイズ/重量:幅234×奥行き188×高さ65mm/1.3kg
- 価格:オープンプライス(予想実売価格:14万円程度)、2月23日発売
- TH-LB50NT
- 液晶パネルサイズ:0.6インチ
- 光源ランプ:165W UHMランプ
- 光出力:2000ルーメン
- 解像度:1024×768ドット
- 映像入力:IEEE 802.11b/g対応無線LAN、アナログRGB(15ピン)×2、ビデオ入力、Sビデオ入力
- サイズ/重量:幅297×奥行き210×高さ57mm/1.9kg
- 価格:31万2900円、4月5日発売
- TH-LB55NT
- 液晶パネルサイズ:0.7インチ
- 光源ランプ:220W UHMランプ
- 光出力:2500ルーメン
- 解像度:1024×768ドット
- 映像入力:IEEE 802.11b/g対応無線LAN、アナログRGB(15ピン)×2、ビデオ入力、Sビデオ入力
- サイズ/重量:幅327×奥行き233×高さ75mm/2.6kg
- 価格:37万8000円、4月20日発売
- TH-LB60NT
- 液晶パネルサイズ:0.8インチ
- 光源ランプ:220W UHMランプ
- 光出力:3200ルーメン
- 解像度:1024×768ドット
- 映像入力:IEEE 802.11b/g対応無線LAN、アナログRGB(15ピン)×2、ビデオ入力、Sビデオ入力
- サイズ/重量:幅327×奥行き233×高さ75mm/2.6kg
- 価格:44万8000円、4月20日発売
TH-P1SDは同社の液晶プロジェクターでは新しいカテゴリーに属する製品で、ビジネスユーザーを主体に個人で使えるプロジェクターを指向しているという。
最大の特徴は、本体左側面にSDメモリーカードスロットを搭載し、SDメモリーカード内に記録された静止画(JPEG形式)、同社のデジタルカメラ“LUMIX”シリーズで撮影した動画(QuickTime、Motion JPEG)などを、プロジェクター本体だけで再生できる点だ。同社ウェブサイトで配布されているアプリケーションソフト『イメージクリエイター1.5』を使えば、パソコン上でMicrosoft PowerPointのプレゼンテーションデータから静止画を作ることもできるので、パソコンを使わずにデジタルカメラで撮った写真の表示や静止画によるプレゼンテーションが可能となる。パソコンレスでのプレゼンテーション機能の導入の理由については、ノートパソコンの盗難などによる情報漏洩事件が相次いでいるため、企業によってはノートパソコンの社外持ち出しを禁止する例もあるため、SDメモリーカードと液晶プロジェクターだけで出先でのプレゼンテーションが可能な製品が求められているためとのこと。
TH-P1SDの付属リモコンと操作パネル。緑色に点灯している“SD”と書かれたLEDの横には、SDメモリーカードスロットがある | イメージクリエイター1.5で変換した、PowerPointの画像を表示している様子。表示する画像をサムネイルから選択できる |
持ち運んでの利用を考慮して、重量は1.3kgと、液晶プロジェクターとして最軽量クラスを実現している。また操作の手軽さも重視しており、SDメモリカードの挿入を検知して自動でスタンバイ状態から起動する“オートパワーオン機能”、映像信号の入力を検知して自動でチャンネルを切り替える“オート入力サーチ機能”、傾き具合を自動検知して垂直方向の台形歪みを補正する“オートリアルタイムキーストン補正機能”など、ボタン操作も不要とする自動化機能を搭載している。
映像入力はSDメモリカードのほかに、アナログRGB入力端子と、Sビデオ入力端子、ビデオ入力端子(RCAピンジャック)。
一方のワイヤレス機能を備える液晶プロジェクターTD-LB50NT/55NT/60NTシリーズは、プロジェクターに内蔵されたIEEE 802.11b/g無線LAN機能と、パソコン側の無線LAN機能、およびパソコン側にインストールする“ワイヤレスマネージャーME3.0”(Windows XP Home Edition/Professional/2000対応)を組み合わせることで、パソコン上に表示している映像を、ワイヤレスでプロジェクターに送信、表示できる製品である。IEEE 802.11b/g無線LAN自体は、同シリーズの従来製品『TH-LB20NT』などでも採用されていたが、送信アルゴリズムの見直しなどにより、通信速度を従来比の5倍に高速化し、動画ファイルも秒間15~30フレーム程度であれば、滑らかに表示できるという。
またワイヤレスならではの特徴として、4台のパソコン画面を同時に表示する“4画面マルチスタイル”“4画面インデックススタイル”や、16台分の画面を同時表示する“16インデックススタイル”などの“マルチライブモード”機能を備えている。
明るい室内での視認性を向上させる機能として、“デイライトビュー2機能”と呼ばれる画質補正技術も搭載されている。メニュー画面からオン/オフを切り替えられ、オン状態では本体の照度センサーにより外光の強さを計測、中間階調の色目や明るさを自動補正して、スクリーン輝度で150%程度向上するなど、くっきりと見やすい表示が可能となる。
シリーズ3機種中最も軽量な50NTは、重量約1.9kgと、P1SDほどではないが、持ち運びやすい軽量なボディーとなっている。オート入力サーチ機能やオートリアルタイムキーストン補正機能などの、使い勝手を向上させる機能も備えている。映像入力はアナログRGB入力端子を2系統備えるほか、Sビデオ入力端子、ビデオ入力端子を備える。