富士通(株)は2日、アプリケーションソフトの機能を必要なときにネットワーク経由で利用できる“アプリケーション・オンデマンド”の提供を開始すると発表した。第1弾のサービスとして、3次元CADソフト“SolidMX(ソリッドエムエックス)”をデータセンター経由で利用できる“CADオンデマンドサービス”の提供を同日付けで開始する。料金は個別見積もりとなる。
“CADオンデマンドサービス”のシステム概要 |
“CADオンデマンドサービス”は、同社のデータセンター内に設置したオンデマンドサーバー群を利用して、CADソフトの機能を従量課金型のアウトソーシングサービスとして提供するのが特徴。データセンターのサーバーに、CADソフト『SolidMX』と、インストールせずにウェブ環境で利用できるように独自のデータ圧縮技術などで軽量化したCADシステムパッケージ『SolidMXシンクライアント』を搭載し、VPN経由でCADシステムを利用する。同社では、パッケージ版と同程度の高速動作が可能としており、250項目の“SLA(Service Level Agreement)”や“ITIL”に基づく高品質な運用サービスを提供するとしている。契約は1ヵ月単位で可能。
同社では、急な業務量の増加にも柔軟に対応でき、地震/火災などの災害リスクから開発/設計データを保護できるうえ、アプリケーションがサーバー側にあることから業務の復旧なども迅速に行なえるとしている。