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セイコーエプソン、プレス懇親会でイメージング機器、AV関連製品、電子デバイス製品などを展示

2006年02月01日 23時46分更新

文● 編集部 小林久

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セイコーエプソングループは1日、都内でプレス懇親会を開催。セイコーエプソン(株)と関連会社が注力しているイメージング機器、AV関連製品、電子デバイス製品などを展示した。

セイコーエプソンの花岡社長
セイコーエプソン代表取締役社長の花岡清二氏。背面の屏風は、エプソンのプリンターで出力したものだという

冒頭では、セイコーエプソン代表取締役社長の花岡清二(はなおか せいじ)氏が挨拶。(株)BCNの調査結果などを引用しながら、DVD一体型プロジェクターの“dreamio”シリーズが好調で、国内のプロジェクター市場で50%のシェアを確保していること、複合機/インクジェットプリンター/フォトプリンターのそれぞれで3冠を取り、2005年の国内プリンター市場でナンバー1に返り咲いたことなどをアピールした。

一方で、1月27日に発表した2005年度第3四半期(2005年10~12月期)の決算を踏まえつつ、「昨年は厳しい局面を迎えた。(すでに発表してある改革プランを)改善の方向に向けて一歩一歩進めていきたい」と述べた。2005年第3四半期の連結決算は、前年同期比5.9%増の4551億円の売上を計上したものの、携帯電話機用の液晶パネルや液晶ドライバーICの利幅減少などのあおりを受けて、営業利益は44.7%減の171億円、経常利益は35.8%減の179億円、当期純利益は55.6%減の90億円の増収減益となり、通期予想も下方修正されている。同社では、固定費の低減や収益力の強化を行なうための改革プランを同日公開している。

花岡氏は、セイコーエプソンの水晶デバイス事業部と東洋通信機(株)が統合する形で昨年10月に設立されたエプソントヨコム(株)や、長野県塩尻市の広丘事業所内に新設される情報関連機器の研究拠点“エプソンイノベーションセンター”などにも言及。“画像と映像の融合”に向けて経営資源を集中するという、中長期基本構想“SE07”を今後も推し進めていくことを再確認した。

dremio
DVDプレーヤー、プロジェクター、スピーカーを一体化した“dreamio” EMP-TWD1
悠久
セイコークロック(株)が昨年3月に発表した高級置時計『デコールセイコー「悠久」』。スパイラル上をリフトアップした鋼球がレールを進み、5つのレバーで制御された水車のバケットに落ち、水車が回転して時を刻む。315万円と高価な製品だが、引く手あまただという
ディズニーパソコン
エプソンダイレクトが販売しているディズニーキャラが描かれたノートパソコン
屏風
PX9000を利用して、ピエゾグラフの技法で土佐和紙に出力された屏風。円山応挙の雨竹風竹図屏風
マイクロカプセル型の電子インクを使用した腕時計『スペクトラム』(左)と、同じインクを利用したTFT方式の小型ディスプレー(右)。スペクトラムは世界限定500個で1月下旬に発売されたばかりだが、すでに完売しているという
ジャイロセンサー パソコン画面
エプソントヨコムが展示していた、水晶発振子(クオーツ)を利用した、ジャイロセンサー。デジタルカメラの手ぶれ補正機構などにはセラミック系の圧電素子が用いられることが多いそうだが、水晶発振子を用いることで、温度安定性が高く、より小型で高感度のユニットが作れるという
ベルマークインクカートリッジで作られたベルマーク

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