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ボイスドメインサービス、携帯電話向けの音声認識サービスを発表――特定フレーズの発話でブログサイトにアクセス

2006年01月31日 17時54分更新

文● 編集部 広田稔

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(株)ボイスドメインサービスは31日、特定のフレーズを話すことでブログに誘導できる携帯電話向けの音声認識サービス“ボイスドメイン・ブログサービス”を2月1日に開始すると発表した。サービス料金は、初期登録料が9800円、年間使用料が9800円。

ボイスドメイン・ブログ
“ボイスドメイン・ブログサービス”を利用して、“生協の白石さんのブログ”を検索した場合

ボイスドメイン・ブログサービスは、インターネットのドメイン名を販売するサービスのように、“ボイスドメイン”と呼ばれる声のドメインを有償で提供するサービス。ブログの開設者がサービス利用料を払ってひとつの声のフレーズを登録。例えば「ASCIIのブログ」というフレーズを登録した場合、ユーザーが携帯電話に向かって「ASCIIのブログ」と発話すると、該当するリンクの候補が表示されるので、キー入力による検索の手間が省ける。

同種のサービスには、12日に発表されたKDDI(株)の“声de入力”があるが、ボイスドメイン・ブログサービスは移動通信キャリアーが限定されないのが特徴だ。ボイスドメインサービスの広報担当である東啓之(あずまひろゆき)氏は、「個人のブログに限らず、タレントのプロモーション/商品のキャンペーン告知/お店のクーポン券の提供――といったPRの用途にアピールしていきたい」と語る。

利用できる携帯電話はインターネットにアクセスできる一般製品か、専用ランチャーソフトをインストールできるSymbian OS搭載のスマートフォン。利用者側にかかるコストは、一般製品の場合はインターネット接続料と通話料、スマートフォンの場合はパケット利用料となる。

音声認識の仕組みは、以下の通り。

一般的な携帯電話の場合
  1. “vd-s.jp”にアクセス
  2. “ボイスドメイン検索”リンクをクリックすると、サーバーに通話回線を使って接続
  3. アクセスしたいサイトのボイスドメインを発話
  4. 検索結果取得をクリックするとリンク候補が表示される
  5. 目的のサイトをクリックするとブログが表示される
スマートフォンの場合
  1. 専用のランチャーソフトを起動
  2. アクセスしたいサイトのボイスドメインを発話
  3. 発話内容をパケットでサーバーに送信してリンク候補を返信
  4. 目的のリンクをクリックすると、ブラウザーが起動してブログが表示される

ボイスドメインサービスは昨年の11月28日から、特定フレーズの発話でウェブサイトに誘導する携帯電話向けの同種のサービス“ボイスドメインサービス”の試験サービスを提供しており、今年の3月1日に正式サービスを開始する予定。こちらは初期登録料が2万円、年間使用料が2万円だが、ボイスドメイン・ブログサービスは誘導サイトをブログに限定することで低価格に設定してある。なお、ボイスドメイン・ブログサービスの開始を記念して、先着1000名に限り、初期登録料/年間使用料を合わせて9800円で登録できるキャンペーンも行なわれる。

なお、ボイスドメインサービスの音声認識には、日本語音声認識エンジン“AmiVoice”などの開発で知られる親会社の(株)アドバンスド・メディアの技術を利用している。

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