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日本HP、エンタープライズ向けサーバー/ストレージ事業の2006年度事業戦略説明会を開催――日本市場に根ざしたグローバル企業として国内ナンバー1を目指す

2006年01月27日 22時39分更新

文● 編集部 内田泰仁

日本ヒューレット・パッカード(株)は27日、都内ホテルでエンタープライズ向けサーバー/ストレージ事業(同社エンタープライズストレージ・サーバ統括本部)の2006年度事業戦略説明会を開催した。2005年度(2004年11月~2005年10月)は、エンタープライズ向けサーバー/ストレージ事業は、64bit製品への移行やブレードサーバー/Itaniumサーバーの好調などにより対前年比11%成長となり、2006年度は“アダプティブ・エンタープライズ”の実現に向けた顧客課題を解決し、エンタープライズ向けサーバー/ストレージ分野での国内ナンバー1を目指すとしている。

執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 統括本部長の松本芳武氏2006年度 エンタープライズ向けサーバー/ストレージ事業の基本戦略と重点製品

会の冒頭にエンタープライズ向けサーバー/ストレージ事業全体の概要を説明した執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 統括本部長の松本芳武氏によると、2005年度のグローバルでの動きとしては、米ヒューレット・パッカード社の新社長兼CEO(最高経営責任者)にマーク・ハード(Mark Hurd)氏が就任するという大きなトピックがあったが、エンタープライズ向け事業については従来路線から引き続いて重要分野として注力する路線を維持するとしている。

グローバル全体での対前年比8%増となる867億ドル(約9兆9000億円)で、このうちサーバー/ストレージ事業の売り上げは167億ドル(約1兆9000億円、対前年比11%増)。直近の第4四半期のサーバー/ストレージ事業については、グローバルで対前年同期比10%増の45億ドル(約5200億円)を達成したというが、この好調を支えた分野としては、ブレードサーバー(前年度比65%成長)、Itanium搭載サーバー(同70%成長)が特に顕著で、前者を含むスタンダードサーバー製品全体は対前年度比12%成長に、Itaniumサーバーはビジネスクリティカルサーバー製品全体の25%を占める位置にまで躍進したという。

2005年度第3四半期におけるグローバルのサーバー/ストレージの分野別シェア2005年度第3四半期の日本国内でのサーバー/ストレージの分野別シェア

同分野でのシェア(2005年度第3四半期)については、全サーバー分野の売り上げは米International Business Machines(IBM)社についで第2位の27.8%。このうち、HPが製品を持たないメインフレームを除いたUNIX/Windows/Linux搭載の“オープンサーバー”系のみにフォーカスを絞ると、IBMを抜いて第1位になるという。この中で松本氏が特に強調した分野としては、x86系64bit CPU搭載サーバー、Intaniumサーバーの2ジャンルで、いずれもシェアは第1位。Itaniumサーバーについては、売り上げシェア66.7%という高シェアを獲得している。また、ストレージ分野に関しては、14四半期連続でシェア1位となったという。日本国内でのシェア状況(2005年度第3四半期)は、全分野で第1位(20.2%)となり、分野別ではUNIXサーバーが44.5%で第1位、x86サーバーは14.9%第3位を獲得している。

HPの2006年度の事業展開としては、従来の基本戦略である“アダプティブ・エンタープライズ”を顧客が実現する上での課題となる5つのポイント“5Cs”にフォーカスした事業に注力するという。この“5Cs”とは、

  • Continuity(事業/システムの継続性の担保)
  • Consolidation(統合化、シンプルなIT環境の実現)
  • Control(管理、End-to-Endの管理性)
  • Compliance(コンプライアンス/ガバナンス強化への対応)
  • Collaboration(バリューチェーン全体にわたる生産性向上を目指したコラボレーション)

を指し、エンタープライズ向けサーバー/ストレージ事業ではこの中でも特に、“Continuity”“Consolidation”“Control”“Compliance”の4分野に注力し、製品ポートフォリオの総合力のさらなる強化、コンプライアンス/ガバナンスに対するグローバルでの顧客サービス、標準技術(例:x86やItanium)とイノベーション(例:仮想化/自動化/統合管理)を組み合わせた製品展開の3つに取り組み、日本国内においては、「日本市場に根ざしたグローバル企業として」活動を行なっていくと述べた。

2006年度の製品分野別重点施策のまとめ

松本氏の全体の概要に続いては、同社サーバー/ストレージ事業の5製品分野(x86サーバー/ビジネスクリティカルサーバー/ノンストップサーバー/ストレージ/オープンソースおよびLinux)に関して、それぞれ2005年度の概況と2006年度の戦略の解説が行なわれた。各分野の主なポイントは以下のとおり。

x86サーバー(HP ProLiant/HP BladeSystem)
2005年度:Opteron/EM64T対応Xeon搭載製品のラインナップを大幅に拡充。パフォーマンス向上を有効活用する仮想化ソリューションをx86サーバーでも展開強化。
2006年度:デュアルコア/4Wayサーバーのラインナップ強化や仮想化サービスの充実によるサーバー統合化の促進や、統合管理環境や管理ツール群強化による管理の高効率化/自動化を進め、“価格性能比プラスアルファ”が訴求できる製品展開により「日本市場で一番愛されるx86サーバー」(インダストリー スタンダード サーバ製品本部 本部長の上原宏氏)を目指す。
 
ビジネスクリティカルサーバー(HP Integrity)
2005年度:引き続き信頼性の面で高い評価を獲得。また、RISCサーバーからItaniumサーバーへのマイグレーションが本格化し、Itaniumサーバーの出荷比率が50%に到達。
2006年度:高信頼/高品質プラットフォームをベースとした管理性向上とコンプライアンス強化、および統合化/仮想化の充実を進める。また、従来のスケールアップ型システムに加えて、スケールアウト型システムにもItaniumプラットフォームを適応し、ローエンドの顧客にもItaniumサーバーのメリットを提供。
 
ノンストップサーバー(HP NonStop/HP Integrity NonStop)
2005年度:拡張性/耐障害性/TCO削減へのニーズ拡大、分散から集約への動きの加速などから、ノンストップサーバー事業のターニングポイントとなった。2005年8月に販売を開始したItanium搭載製品が大きく伸び、出荷比率は37.9%に。二重化/三重化のメリットを評価されたことも売り上げ増を牽引。
2006年度:“無停止型サーバーの価値”を改めて市場に広く理解浸透を図ると同時に、ハードウェアだけでなくソフトウェアも含めたソリューションを増強。さらに、パートナー協業の強化や開発投資、オープンソースソフトウェアへの対応の強化を進める。
 
ストレージ(HP StorageWorks)
2005年度:情報ライフサイクル管理(ILM)ソリューションの構築について、製品/サービス/コンサルティングの各方面から取り組み。また、仮想化ストレージ製品による新規需要の開拓を行ない、ミッドレンジのディスクアレイ製品の売り上げ台数が対前年比85%増を達成。ジャンル別では、SANストレージは堅調な伸び、NASは引き続き好調で台数ベースでは対前年比250%増。
2006年度:小規模システム向けにはSANの普及とバックアップストレージの充実を、中規模システム向けにはストレージ管理の簡素化(仮想化技術/統合管理環境の提供)、大規模システム向けにはILMソリューションの充実による事業継続/災害対策や日本版SOX法対策、大規模バックアップソリューションなどを提供。加えて、各階層に対してサーバー/コンサルティング/サービスを含めた包括的ソリューションを展開。
 
オープンソースおよびLinux
2005年度:企業向けOSの選択肢として“使えるOS”から“活用できるOS”へとLinuxの認知が進展。ビジネスクリティカル分野(ハイエンドLinux)での注目/ニーズが高まった。同社でのLinuxの出荷実績は前年度比300%増。
2006年度:同社の各サーバー/ストレージ製品を基盤に、Linuxおよびオープンソースソフトウェアを活用したエンタープライズ向けソリューションを提供。また、Linuxベースのクラスター/グリッド・ソリューションのエンタープライズ展開を拡充。

インダストリー スタンダード サーバ製品本部 本部長の上原宏氏(写真左)と“5Cs”にフォーカスした2006年度の取り組み
ビジネスクリティカルサーバ製品本部 本部長の榎本敏之氏(写真左)と“5Cs”にフォーカスした2006年度の取り組み
NonStopサーバ製品本部 本部長の浅野勉氏(写真左)と“5Cs”にフォーカスした2006年度の取り組み
ストレージワークス製品本部 本部長の渡辺浩二氏(写真左)と“5Cs”にフォーカスした2006年度の取り組み
Open Source&Linux推進部 推進マネージャの赤井誠氏(写真左)と“5Cs”にフォーカスした2006年度の取り組み

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