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オーセンテック、TPM 1.2対応の世界最小指紋センサー『EntrePad 1610』を発表

2006年01月23日 21時21分更新

文● 編集部 佐久間康仁

米オーセンテック(Authentec)社は23日、東京・築地のフライシュマン ヒラード ジャパン(株)内会議室にプレス関係者を集め、オーセンテック調べで世界最小という指紋センサーデバイス『EntrePad(アントレパッド) 1610』を本日販売開始したと発表した。

米オーセンテックの社長兼CEOのスコット・ムーディ氏
米オーセンテックの社長兼CEOのスコット・ムーディ氏

発表会では同社社長兼CEO(最高経営責任者)のスコット・ムーディ(Scott Moody)氏が、自ら同社独自技術である“TruePrint”“TrueMatch”およびEntrePad 1610で将来サポート予定の“TrueFinger”技術などを説明した。ムーディ氏によると、センサー部品の価格は5ドル(約575円)以下。OEM/ODM(相手先ブランドでの製造/デザイン受注を含む製造)メーカー向けにはすでに出荷を開始しており、今年春頃に登場するノートパソコンやタブレットPCなどに搭載される見込みであると語った。

オーセンテックが出荷している指紋センサーの数々 同社独自技術であるTruePrintとTrueMatchの解説
オーセンテックが出荷している指紋センサーの数々同社独自技術であるTruePrintとTrueMatchの解説

オーセンテックは、1998年10月に米Harris Semiconductor(現インターシル(Intersil))社の一部門から独立したファブレス(工場を持たない)企業で、指を乗せて広範囲の指紋を一度に読み取る“タッチモデル”と、携帯電話機などに搭載できるように小型化したラインセンサーに指を滑らせて読み取る“スライドタイプ”という2種類のタッチセンサーを提供している。

同社のタッチセンサーの特徴は、指の表面にある表皮ではなく、その内側にある真皮の凹凸を静電容量方式で検知することで、指の表面の指紋が薄くなったり見えない状態であっても正しい指紋が読み取れるという“TruePrint”、独自のパターンマッチングアルゴリズムにより、皮膚の狭い範囲であっても識別できるという“TrueMatch”、という独自技術を持つことが挙げられる。ちなみに、他社では静電気で指の表面の凹凸を読み出す“静電方式”、熱の伝動によって指紋の凹凸を読み取る“熱検知方式”などがあるという。

指紋認証デバイスの活躍の場 2006年春にも新たにEntrePad 1610搭載モデルが登場すると説明
指紋認証デバイスの活躍の場2005年中に各社から搭載パソコンが出荷されており、2006年春にも新たにEntrePad 1610搭載モデルが登場すると説明

同社はこの独自技術により2005年7月に累計500万個のセンサーを出荷し、2005年第4四半期(10~12月)だけで150万個を出荷したという。この指紋センサー市場は年々急速に成長しており、次の四半期(2006年第1四半期)には200万個、2006年通年では800万~1000万個の出荷を見込んでいると強気の見通しを示した。

EntrePad 1610の特徴、その1 EntrePad 1610の特徴、その2
EntrePad 1610の特徴

今回出荷開始されたEntrePad 1610の機能的な特徴は次のとおり。

  • 業界団体Trusted Computing Groupが標準化したセキュリティープラットフォームであるTPM(Trusted Platform Module) 1.2仕様に準拠したほか、今年末に登場予定の新OS“Windows Vista”のVista Secure Startup、米インテル(Intel)社が推進する“LaGrande”などのセキュリティープラットフォームに対応
  • ユーザーが登録した指紋情報を、HDD、フラッシュメモリー(オプション)、BIOSのいずれにでも保存可能
  • 電源投入直後のBIOS読み込み時から、ログオン/ログオフ、およびその間のすべての操作に対して、任意にユーザーへの確認を求めることができる“常時認証機能”を搭載
  • 機能拡張に対応しており、次世代の指紋認証技術である“TrueFinger”(anti-spoofing)へのアップグレードが可能

TrueFingerについては詳細が明かされなかったが、指(皮膚)の状態を確認する技術で、人の指以外での不正行為(寒天などによる指紋の偽造)を防ぐ機能とみられる。

会場ではムーディ氏がデモを行なった
会場ではムーディ氏が自分のパソコンを使って、指紋認証ないとOutlookで受信したメールの閲覧やメール送信が行なえない、というデモを行なった

センサーチップのサイズは幅12×奥行き5mmで世界最小という(このサイズは同業他社製品の2/3になるとのこと)。厚みは1.2mmもしくは1.96mmの2タイプを用意。製造プロセスは0.35μmのCMOSで、パッケージ形状は40ピンBGA。生産は台湾TSMCなどで行なわれる。検出領域は6.5×0.41mm、検出マトリックスは128×8ピクセル(500ppi時)。対応OSはWindows 2000/XP、Linux 2.4/2.6。

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