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松下電器産業、光学12倍ズームと光学式手ぶれ補正機能を搭載したデジタルカメラ“LUMIX”『DMC-FZ7』など2機種を発売――高感度モードを搭載

2006年01月23日 18時44分更新

文● 編集部

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松下電器産業(株)は23日、デジタルカメラ“LUMIX(ルミックス)”の新製品として、光学12倍ズームレンズを搭載した“FZ”シリーズの『DMC-FZ7』と、単3形乾電池を利用できるエントリー向けの“LZ”シリーズの『DMC-LZ5』の2機種を2月17日に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は、『DMC-FZ7』が5万円前後、『DMC-LZ5』が3万5000円前後。

『DMC-FZ7』
『DMC-FZ7』。左がシルバー(-S)、右がブラック(-K)

『DMC-FZ7』は、光学12倍ズームレンズと光学式手ぶれ補正ジャイロを搭載した“LZ”シリーズの最新機種。2005年2月に発表した従来機種『DMC-FZ5』とほぼ同じサイズのまま、CCDを500万画素から600万画素にするとともに、最大ISO 1600の高感度撮影により被写体ぶれも抑える“高感度モード”を搭載したのが特徴。“高感度モード”では周辺の画素からRGB情報を混合する画素混合方式を採用している。また、CCDの使用領域を限定し、焦点距離を望遠側にシフトすることで最大倍率を高める“EX光学ズーム(EZ)”も搭載されており、最大16.5倍の光学ズーム撮影(300万画素以下のモード選択時)も行なえる。手ぶれ補正機能は、常時手ぶれ補正機能を動作させることでフレーミング時の手ぶれを抑える“MODE1”と、シャッターを押した瞬間に手ぶれ補正を行なうことで確実な補正効果が得られる“MODE2”を搭載。低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーも従来の1.8インチ(約13万画素)から2.5インチ(11万4000画素)へと大型化され、屋外などで画面が見にくいときに輝度を約40%上げる“パワーLCD機能”や、カメラを頭上に構えるようなハイアングル撮影時に画面を見やすくする“ハイアングルモード”を搭載した。シーンモードには、美肌/星空/キャンドル/料理/赤ちゃん1・2などが追加されている。

レンズは非球面レンズ(3枚3面)を含む8群11枚構成の“ライカDCバリオ・エルマリートレンズ”(f=6~72mm:35mm判換算で36~432mm相当/F2.8~3.3)を搭載し、CCDは1/2.5インチで総画素数637万画素。最短撮影距離は30cm(W端)/2m(T端)で、マクロ撮影は5cm(W端)/100cm(T端)にも対応。プログラムAE/絞り優先AE(F2.8~8.0)/シャッター優先AE(8~1/2000秒)や、絞りとシャッタースピード(最長60秒)を個別に設定できるマニュアルにも対応。AFには従来同様“高速1点AFモード”や多点測距(9点/3点/1点/スポット)を搭載している。各種設定や操作を行なうためにはジョイスティックが採用されている。ファインダーは電子式で0.33インチ(11万4000画素)を内蔵。

画像処理LSIには“ヴィーナスエンジンII”を搭載し、解像度を水平/垂直方向で約10%高めたとしており、レリーズタイムラグは最短0.008秒、シャッター間隔(AF含まず)は約0.5秒となっている。記録解像度は、静止画では最大2816×2112画素(4:3)/2816×1584画素(16:9)、動画は848×480画素(16:9)/640×480画素(4:3)。記録形式は、静止画がJPEG(DCF/Exif 2.2)でTIFFもサポートし、動画はQuickTime Motion JPEG。記録メディアはSDメモリーカード/MMCを利用する。連写は13枚連写(毎秒3枚)が可能。日付で写真検索を行なえるカレンダー検索機能も追加されている。

インターフェースはUSB 2.0(マスストレージ/PictBridge対応)、コンポジットビデオ出力(NTSC/PAL)、アナログオーディオ出力(モノラル)を装備する。電源はリチウムイオンバッテリー(7.2V/710mAh)を利用し、約320枚の撮影が可能(CIPA規格)。本体サイズは幅112.5×奥行き79.0×高さ72.2mm、重量は約310g(バッテリー/メモリーカード込みで約357g)。本体カラーはシルバー(-S)とブラック(-K)をラインアップする。レンズキャップ、レンズフード、レンズフードアダプター、USB接続ケーブル、AVケーブル、バッテリーチャージャー、ストラップなどが付属するほか、パソコン用のアプリケーションとして、『LUMIX Simple Viewer』『PHOTOfunSTUDIO -viewer-』『PhotoImpression』『PhotoBase』『PanoramaMaker』が同梱される。オプションとして、レンズアダプター『DMW-LA2』やソフトケースほかが用意されている。

『DMC-LZ5』
『DMC-LZ5』

『DMC-LZ5』は、1/2.5インチ600万画素CCD、7群8枚(非球面2枚3面含む)の光学6倍ズームレンズ“LUMIX DC VARIO LENS”f=6.1~36.6mm:35mm判換算で37~222mm、F2.8)、手ぶれ補正ジャイロを搭載し、単3形乾電池駆動に対応したエントリー向けのコンパクトモデル。“EX光学ズーム(EZ)”による最大8.3倍(300万画素時)の光学ズームや高感度モードを搭載するのが特徴。画像処理LSI“ヴィーナスエンジンプラス”による省電力化(ヴィーナスエンジンIIの約70%)も図られており、付属のオキシライド乾電池で約235枚、別売のニッケル水素充電池(HHR-3XPS)で400枚(CIPA規格)の撮影が可能。記録解像度は、静止画が最大2816×2112画素(4:3)/2816×1584画素(16:9)、動画が最大640×480画素(毎秒30フレーム)。記録メディアは、内蔵メモリー(14MB)とSDメモリーカード/MMCを利用できる。液晶ディスプレーは2.5インチ低温ポリシリコンTFT(8万5000画素)で、ハイアングルモードに対応。インターフェースは、USB、コンポジットビデオ出力(NTSC/PAL)、オーディオ出力を装備する。本体サイズは幅100.0×奥行き45.0×高さ62.0mm、重量は約186g(メモリーカード/電池込みで約234g)。

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